あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

黒と緑を混ぜた色 スミナガシの春型

パークセンターの中に思わぬお客様がやってきました。
床でぼーっとしているその子は夏にたまに見かけることがあるスミナガシの春型だったのです! こんな時期にいるとは驚きました。
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スミナガシの春型は夏型と比べると2周りほど小さいとても可愛らしいサイズの蝶です。

模様の美しさは宇宙に浮かんだ星のようで、思わず無言で眺めてしまう美しさがあります。
写真では移しきれていませんが、青と緑と黒を混ぜたような色合いでほんのりと光沢があります。宝石とまではいきませんが微妙な輝きが見ていて飽きさせない蝶ですね。

春型の大きさを夏型と比べてみましょう。ちょうど去年撮ったものがあります。

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夏型はサイズの比較対象がないので分かりにくいかもしれませんが、大人の手の半分くらいの大きさだったと記憶しています。
春型は写真の通り指先第二関節位までなのでかなり小さいことが分かりますね。

春型の方が白模様がはっきりまとまっていて個人的には綺麗な印象を受けます。
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彼らの特徴として翅の独特な色合いはもちろん挙げられますが、もう1つ挙げるならばストローの色が挙げられるでしょう。蝶の口の色を意識したことがありますか? 多くの方がないかと思います。それぐらい普段見ない場所ですよね。

黄色だったり白だったり黒だったりと個性が見られるのですが、スミナガシに関しては見ての通り赤色をしています。これがとても印象に残ります。
見かけた時にはぜひ注目してみてくださいね。
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美しい蝶スミナガシ。ここまで普通に名前を呼んできていましたがなぜスミナガシと言う名前なのか気になりませんか?

実は昔遊ばれていた墨汁を水に浮かべて模様を作る遊び「墨流し」が名前の由来なんですね。

墨と言えば習字でだれしも馴染みのあるものだと思います。黒い墨を水につけた時、なんだか特有の形が浮かび上がりますよね。浮いた墨を紙に写し取るとこの蝶のような模様になるんです(夏型がそれに近い)

そんな和の文化から取られた素敵な蝶スミナガシ。春型は意識して見つけるのは難しいですがこれからチャンスはたくさんあるので虫好きな人は探してみてくださいね。

夏型のスミナガシが気になる方はこちらから読めます。
aikawa-park.hatenablog.com


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