赤い輝きを放つ甲虫が園内を飛んでいます。
飛んでいる姿は赤や緑を混ぜたようなグラデーションで、街中で見かけることはあまりない不思議な昆虫です。
その名はオオセンチコガネ。とある理由から山側や牧場などの生き物がいる場所でないと見つけることができない昆虫です。
曇り空の中なので発色がいまいちですが、とてもキラキラとした光沢のある虫だということが分かります。
赤色が基本なのですが、個体差も大きいため紫色の個体を探したり緑色が強い子を探したりと個性の違いが楽しい虫と言えます。
オオセンチコガネはなぜ先ほど述べたように山側や牧場のような場所で見られるのでしょうか?
それはこの虫が利用するものにあります。 理由を想像してスクロールしてみてくださいね。
オオセンチコガネが運んでいるものに注目してみてください。これは動物のウンチです。
彼らはフン虫とも呼ばれ、動物のウンチを利用する昆虫なのです。なので動物がいる山側や牧場などのうんちがある環境でないと見つからないのですね。
これまでにオオセンチコガネを紹介したことはあったのですが、初めてうんちを利用している場面に遭遇したのでこの点をピックアップしてみました。
うんちが大好きなようでしがみつくように運んでいます。小さく持ち運べるサイズに切り取っているようで、どこかに移動させようとしているようです。
オオセンチコガネはうんちも食べるのですが、産卵する場所もうんちの中なのです。この中に産卵し、幼虫は生まれてすぐにご飯を食べることができるという賢い生活を送っていますね。
柔らかいうんちを利用するために手がシャベルのようになっているんですよ。面白いですね。
少し変わったオオセンチコガネと言う昆虫は、あいかわ公園では長い間見られる昆虫の1種です。綺麗ですがうんちに触れる虫なので、触った後には必ず手を洗いましょう。
あいかわ公園の駐車場は5/11日まで閉鎖中です。駐車場が空けた後に虫探しをするときには、このブログの虫カテゴリーなどを参考にして探してみてくださいね。
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