アゲハチョウの仲間と言えば黄色や黒の美しい蝶ですよね。大型の蝶の中でも目にしやすい種類なので、子供からの人気も高い種類です。
ところでアゲハチョウの黒色の種類を捕まえたことはあるでしょうか? 黒色のアゲハチョウの中には とんでもなく綺麗な翅を持つ種類がいるのです。
それがカラスアゲハと言う名前の黒いアゲハです。
恐らく蝶になったばかりと思われる綺麗なカラスアゲハに遭遇しました。
飛んでいるときは少し緑色の光沢があることが分かった程度だったのですが、捕まえてみて予想以上の美しさに驚いてしまいました。
ここまで美麗なものは飛び始めの今ぐらいの時期でないとなかなか遭遇出来ないとは思います。青が強く、カラスアゲハの中でも美しい個体だと思います。
カラスアゲハの光沢にはかなり個体差があり、ものによってはわずかな緑色が見られるくらいのものもいます。
青色がはっきりと見られる個体は少ない印象がありますね。 その分綺麗な個体に出会えた時の感動は大きいです。そのチャームポイントの美しさを見てみましょう!
自然界でありながらここまで綺麗な光沢を持つ生き物に出会ったことがあるでしょうか?
写真でこの美しさですから、実物の美しさはにやけてしまうほどですよ。 しかし、随分と青がはっきりとした個体ですね。
青みが強い種類としてはより数が少なく、より鮮やかなミヤマカラスアゲハと言う種類がいます。園内では数回だけ目視で発見しています。
しかし翅のポイントを見ていくことでこの似た2種類を見分けられます。
カラスアゲハの前翅に注目してみましょう。緑の美しい光沢が広がっていますが付け根の方に行くとグレーっぽい色の場所がありますね。両翅に一部だけ光沢の見られない傾向が強いのがカラスアゲハのポイントの1つです。
また、翅に白い部分が帯状に広がっているのがなんとなくわかりますよね。
カラスアゲハはここがぼんやりとしており、ミヤマカラスの場合にははっきりと白い帯が現れる傾向があります。
そして青色光沢の部分(後翅)には白がありませんね。これもカラスに見られる特徴です。
ただし、これらは捕まえてようやく比べられるポイントですよね。
飛んでいる段階でクロアゲハとカラスアゲハが分かればより探す楽しみを増やせます。
そこで見て欲しいポイントが飛んでいるときの黒い翅の模様です。
実はカラスアゲハの仲間は飛んでいるときに見える黒い翅(裏翅)の前翅の一部に縦の白い帯が見られます。
クロアゲハにももちろん見られるのですが、クロアゲハの場合白の範囲が広く、飛んでいると前翅が白と黒を混ぜた色っぽく見えます。
そして慣れてくれば表翅も見えるので、翅に青や緑の光沢がほんのりと見られればカラスの仲間でしょう。
翅先の白い帯を参考にして黒いアゲハを追いかけてみてくださいね。
さらに言うならば 彼らは面白いことに赤色の花を好む傾向にあります。
園内の赤色のツツジと言った分かりやすい所にも来ているので公園が開いたら探しに来るのもおススメです。捕獲はともかく姿を見るだけなら簡単な蝶ですよ。 捕まえるとなると大きな網がないと難しいでしょうね。
今日は春らしい美麗なカラスアゲハを紹介してきました。
この蝶の美しさは捕まえて自分の目で見ないことには伝わらないと思います。鮮やかな宝石の輝きを持つ蝶をぜひ知っていただいて、公園の駐車場が再び空いた時には探しに来てみてください。
美しい蝶に興味の湧いた方はアメジストのような輝きを持つムラサキシジミも楽しめるかもしれません。
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