見た目から外国産と間違われることもある昆虫
丹沢に近いあいかわ公園では平地ではあまり見られない動物との関連が深い昆虫が見られます。
外国産のカブトムシを超小型にしたようなかっこいい甲虫が見つかることがあるのです。
こちらが長い角を1本、短いトリケラトプスのような角が4本で計5本の角を持つゴホンダイコクコガネです。 姿はアトラスオオカブトのようなクールな見た目をしています。 しかしその体長は...?
大きさはわずか1cm位の超小型の昆虫なんです。
シャープな頭の1本がこれぞ角と言う感じで素敵ですね。
踏んづけたら痛そうな4本の角は鎧に付けるトゲと言ったところでしょうか。
かなりとげとげしています。この立派な角から分かるようにこの子は♂のゴホンダイコクコガネです。
夜行性なのでなかなか出会えないんですよね。
この虫を知っている方はあまりいないと思われます。せっかくですから体の特徴を見てこの子の ご飯を特定してみましょう。
前足が他の足と比べてかなり太く発達しています。
これは土などの柔らかいものを掘る虫に見られる特徴です。
地面の中を掘り進む虫ということですかね?土のような柔らかいものを掘るだけのパワーがあります。勘のいいひとは気が付いてしまったかもしれませんね。
こちらはひっくり返してみた頭部です。
角の付け根に注目してみてください。まるでヘラやスコップのような平らな形をしています。
食べ物を探すときに頭も使う虫なんですね。柔らかくて頭のスコップのようなもので崩せて、冒頭で触れたように動物との関りが深いもの.........
と体を見てみると乾燥した土がついているではありませんか。たぶん土です。さすがに乾燥しているとはいえ臭いは嗅ぎたくないですね。
ここまでくればお気づきかとは思いますが、彼らは動物のウンチを食べて生きているいわゆるフン虫なのです。
園内で落ちているシカやテンのうんちなどに集まってくることがある種類なんですね。
なので動物が多い山側や牧場があるような場所でないとなかなか出会えないんです。
姿は小さいですが拡大してみればいっちょ前のかっこいいカブトムシです。
見た目としては正直カブトムシよりもかっこいいと思いますね。
普段は道端に落ちていると嫌な気持ちになる動物のウンチも、あいかわ公園内に夜間やってくる動物がしたものであれば貴重な虫探しのポイントになるんです。
園内では数種類のフン虫に出会えます。中でもオオセンチコガネは見やすい綺麗なフン虫です。ゴホンダイコクコガネはレアです。
滅多にやることはないかと思いますが、あえて鹿糞などのうんちを探して、フン虫を見つけてみてはいかがでしょうか?
とはいえ圧倒的人気のカブトムシはこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
クワガタも出始めています。↓
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園内では多数の虫が見られます。↓のカテゴリーから虫をポチポチして、探したい虫を見つけちゃいましょう!
虫取りお役立ち情報では樹液の探し方や血を吸うヤマビル対策などの便利情報が盛りだくさんです。
園内の自然について聞きたいことがある方は緑色のゼッケンを着た自然観察ガイドまでお気軽にお尋ねください。