ヘビの姿をまねるセスジスズメ!
夏の時期に道を歩いていると、黒くて短いヘビに遭遇することがあります。そのヘビ、実はよく見てみると...?
その正体は黒い幼虫セスジスズメというものだったりします。この時期に蛹になる場所を求めて徘徊しているんですね。
今回遭遇した場面はカマキリとの白熱するにらみ合いの場面だったようです!
ここは私も加わってカマキリとセスジスズメと私の三すくみと行きましょう。
早速セスジスズメがにらみを利かせてきたようです。
目玉模様で敵をビビらせ!
この写真で思わずびっくりした方もいるのではないでしょうか? 凄まじい睨みです。
実物を見た方はイメージしやすいと思いますが、彼らの体の側面には赤と黄色の目玉模様が並んでいます。頭部と縮めることでこの模様がまるで目であるかのように見せかけるのです。
この模様はある生き物を連想させているのですが、皆様は瞬間的に何を想像しましたか?
まるで蛇がこちらをにらんでいるかのような目力を感じますよね。
この模様で鳥などの天敵に餌と思わせない彼らの技です。すごい威圧感がありますね。
一応横から見た写真も上げておきます。
これにより全方位を目玉でカバーするといった技が可能になります。
色で危険を知らせる警告色
こうした黒に黄色や赤の色合いは自然界では警告色と呼ばれる毒を持つというアピールの1つです。
セスジスズメは毒を持ちませんが、こうした毒の色合いを見せる虫は結構います。
セスジスズメはスズメガと言う蛾の仲間です。
この仲間は幼虫の時にお尻に針状のアンテナが付いています。
可愛らしくもありながら種類の特定にも貢献してくれる素晴らしいチャームポイントですね。 色合いも含めてとても分かりやすい種類の虫と言えるでしょう。
加えて食草も身近なので、意外とその辺にいる種類です。
食草は5枚の葉をつけるつる性のヤブガラシなどが分かりやすいですね。
ちょっとした草地の上を覆っている植物なので、その辺に生えているはずです。
その葉をかじった跡があれば、いる可能性は高いですね。食草が身近なので、都市部にも結構います。
それぞれの敵を見る見事な3すくみの場面です。にらみ合いから目が離せません!
暑い中でこうも動かないと、なんだか気が合う気がしてきました。
肉食性の敵を見るセスジスズメ、より巨大な敵を見るカマキリ、セスジスズメに癒される私。 とみている理由は違いますが、こういう偶然の出会いも自然ならではで楽しいものですね。
スズメガの姿が気になる方は種類は違うもののブドウスズメの記事がおススメです。
aikawa-park.hatenablog.com
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