好きな環境がはっきりと分かれるトンボの仲間たち
トンボと言えばそのかっこいい姿から子供たちにも大人気の昆虫です。
虫取りでトンボを探したいと思っても見つかるのがだいたい同じ種類だという経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。
トンボの仲間たちは種類ごとに見られやすい環境と言うのがあり、それらを知っておかないとなかなか出会えないのです。
今日は園内で異なる環境で見られる3種を比べてみましょう。
こちらはウスバキトンボと言うトンボで、様々な場所で見られるトンボです。
芝生の場所や駐車場などのある環境でよく飛んでいるのをよく見かけ、園内では最も捕まえる機会の多いトンボですね。
先ほどの条件でどんな環境が好きなのかピンときたでしょうか?
こんな感じの場所が彼らは好きです。
見ての通り開けた場所ですね。ウスバキトンボは明るく開けた場所で探すことができるトンボと言うことです。
続いてはこちらのトンボです。
翅に入る茶色い模様が美しいミヤマアカネと言うトンボです。
開放空間を飛び回るウスバキトンボと比べ、こちらは派手に飛び回らず枝先や葉先などによく止まります。
枝や葉が多数あるような場所...なんとなくイメージが付くでしょうか?
ミヤマアカネはやや背の高い草が生え、直射日光がさえぎられるような日影がある環境で良く見つかります。
草原と森林の境目辺りとても呼びましょうか。
同じ黄色系のトンボでも生息環境が全然違うことが分かりましたね。
基本的にトンボの幼虫「ヤゴ」は水辺で生息する昆虫です。
なのでどれだけ水辺があるかというのが重要なポイントなのです。
ところがあいかわ公園にはちょろちょろ流れるわずかな沢くらいしかありません。
これは冬場の沢の写真ですが、夏場にはかなり茂った環境が出来上がることが予想されますね。
こうした自然の水辺が多ければ多い程ヤンマの仲間やサナエトンボの仲間など、よりかっこいいトンボが見られやすくなります。
ここの環境は人の手が入っていないうっそうとした水辺ですね。
こういう環境が好きなヤンマ系もいます。
ここでは冬場にとあるヤゴを発見していました。
日ごろプールなどで目にするようなヤゴとは少し形が違いますね。
夏のあいかわ公園でたまに目にするコシボソヤンマと言う山地性のトンボのヤゴです。
やはりヤンマ系はかっこいいですね。
トンボの成虫が見られるということはその付近で幼虫の生息できる場所がある可能性が考えられます。
ひとえに水があると言っても周囲の環境は違います。
そのトンボがどんな場所を好きなのか、そのヤゴはどんな場所にいるのかを考えてあげれば捕まえやすくなりますよ。
途中で紹介したウスバキトンボの詳しい説明はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
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