植物の実には個性が現れます。今は赤い不思議な実が目立ちます。
園内散策路を歩いていると緑の植物の中にぼこぼことしたいびつな形の実をつける植物が目立ちます。
形は悪いのですがとても美味しそうな色合いで、夏の暑い中見かけるとかじりたくなってしまいます。
こちらの目立つ植物はコブシと言う植物で、春先の3月頃にはその大きな白い花でとても目立つ植物です。
花の時期には手のひらよりも大きいそれは美しい花を咲かせます。
モクレンの仲間は大きな花を咲かせるものが多いです。
これだけ花が大きいわけですから実のなる部分も立派です。
この部分が最初に見た赤い実の部分に変わる所ですね。
3月頃に見られた花からおよそ5か月経つと、まるで時期外れの花のように見えるのです。
桃のような色合いですね。
大きな実ですが果肉はどうなっているのでしょうか?また、種が入っているならばどんな姿をしているのでしょうかね?
この実を裏返してみると、その答えが見れました。
オレンジと赤の丸い種が出てきています。コブシの実はユニークで、時間の経過とともに桃のような部分が黒くなります。
すると真っ黒な実から真っ赤な種がのぞいているというちょっと怖い雰囲気を出し始めます。
樹の下には実が落ちているので探してみてください。
コブシという木の不思議な実はあるものに似ています。
皆様も手をグッと握りこんでみてください。
拳をグッと握りこんだ時の姿にどことなく似ていますよね。
特徴的な実の姿を名前に取る植物と言うのはたびたび見られます。
面白い特徴があるものは名前を想像してみたりすると、プチ自然観察を楽しむことができますよ。
また、こうした実をつける花ではじっくり眺めてあげることで色々な昆虫を見つけることができます。
アカスジキンカメムシと言う成虫がとても綺麗なカメムシの仲間です。
写真は幼虫なのですが、この場所でしばらくしたら真緑色に赤色の筋が入るかなりかっこいい成虫に出会えるかもしれません。植物と昆虫のつながりというの面白いですね。
季節外れですがモクレン科の仲間の記事はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
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