赤くて美味しそうなあの実は食べられるの?
8月下旬ころから9月頃にかけて美味しそうな赤い実が目立ち始めます。街路樹にも多いので街中でも目にする機会があるはずです。
こちらが鳥や動物たちにも大人気の実 ヤマボウシです。
緑色の中に浮かぶ赤色と言うのは非常に目立ちます。 ヤマボウシは馴染みがない名前かもしれませんが、実を見るとこれは普通に果物にしか見えません。
こうした赤い果物と言うのは種が多く、果実ごと鳥などの動物に食べられることで種を運んでもらいます。
他の生き物などに運んでもらうには如何に食べてもらうかが重要なので、その味はとても重要です。
見るとカナブンやスズメバチ、蝶類なども集まってきています。一体どんな味がするのか、彼らが味わっているものの風味が気になります。
たまたま見たタイミングでは蝶が来ていました。樹液や果物の汁が好きなアカボシゴマダラですね。
地面に落ちた実にも蝶が来ていたので美味しいんでしょうね。
手の届く実は完熟とは言えない雰囲気なのですが、熟してしまうとすぐになくなってしまう実です。ここらでちょっと風味を確かめてみることにしましょう。
ヤマボウシの実は食べられることで有名です。しかし、この凸凹したいかにもまずそうな見た目からイマイチ食欲の湧かない実です。この実の中身はどうなっているんでしょうか?
指先で軽く押したぐらいでは潰れないくらいの固さです。ぐじゅぐじゅな位だと熟した果物のいい香りがするのですが、これくらいだと香りはまだまだのようです。
皮はかなり柔らかく簡単にめくれてしまいます。
中に果肉が入っています。
ここでやや甘い香りがしてきました。しかし、硬そうです。
軽く舐めてみると甘みはありますが、やや食べるにはつらい感じでしょうか。 もうちょっと色の良い方を剥いてみましょう。
やや繊維っぽいですが、美味しそうな感じです。
かじってみると......これはなんでしょうか?
湿っているのにぱさぱさしています。最初は甘みもあるのですが、食べた時の粉感が強いことと小さな種がとても多くて食べるのはきついですね。
ただ甘みはあるので昆虫たちや野生動物たちにはご馳走でしょう。 虫たちの気持ちが分かった気がします。
もし完熟のヤマボウシがあればそれも記事化しようかと思います。 身近に生えるヤマボウシ。興味のある方はお近くで探してかじってみてはいかがでしょうか?