秋と言えばタテハチョウの季節
夏の暑い時期には夏眠(かみん)という休息を取り、秋になって再び活動をするタテハチョウと言う蝶の仲間がいます。
その中でもヒョウモンと付くものはヒョウ柄のようなとても面白い模様を持っているのです。
食事中なのですがそこそこ警戒心があるようで近づくと逃げてしまいます。こういう時にはゆっくりと近づくのがコツですね。
密かに探していたミドリヒョウモンと言う蝶にようやく遭遇することができました。
ヒョウモンの仲間は翅に入る丸い模様が豹の模様のように見えます。
翅には線状の模様が入っています。
これは♂に見られる特有の模様でミドリヒョウモンでは4本のはっきりとした黒線が見られます。
散りばめられた丸い点と、猫のひげのような黒線の2種類の模様の配置が美しい蝶なのです。
シンプルな色合いではありますが模様のメリハリがかなりしっかりしていますよね。
ミドリヒョウモンは目立つ黒線のおかげで、分かりにくいこの仲間の中では分かりやすい種類です。こんな感じの模様の蝶が身近にもいるんですね。
こちらは別種の身近なヒョウモンの仲間ツマグロヒョウモンの♂です。
なんとなく見ていては何が違うのか?と疑問に思ってしまうことでしょう。


特に街中などでヒョウ柄の蝶を見かけたらツマグロだと思っても問題ないと思います。
ミドリヒョウモンの美しさは翅の表だけでは終わらず、その裏側でもとある特徴を見ることができます。
写真の都合上色合いがやや薄いのですが、名前の通り翅の付け根の部分が緑色の模様をしているのです。
ヒョウモンの仲間は先ほどの表側の翅を見比べたようにどの仲間も似ており、翅の裏側を見ておくことが重要です。


表と違い明らかに違うのが分かりますよね。
見かけた時には表翅と裏翅をチェックしておきましょう。
そうしておかないと
こちらのクモガタヒョウモンのような貴重な種類の見分けがなかなかできなかったりします。 この仲間の模様が如何によく似ているかわかりますよね。
ミドリヒョウモンを始めとするヒョウモンの仲間は、タイトルでやや珍しいと述べているように非常に数を減らしている蝶です。
それは彼らが草原環境を好み、現在ではそういった環境が減少しているからなんですね。


そのため、神奈川の平野部などではなかなか見ることのできない種類になってしまったんですね。
ミドリヒョウモンはレッドデータに記載はされていませんがなかなか出会えない蝶です。
もしヒョウ柄の蝶を見かけた時にはその子がどんな模様をしていたのか写真などで押さえておくと貴重なデータになるかもしれません。
秋ごろに彼らはお花にやってくるので興味のある方は美しいヒョウ柄の蝶たちを探してみてください!
同じく似たタテハチョウ イチモンジチョウとアサマイチモンジの比較はこちら
aikawa-park.hatenablog.com