晩夏に現れる黒い毛虫の正体は?
8月下旬ころから公園など桜のある所で黒や赤色の毛虫が見られることがあります。
若い時には赤っぽい姿をしている幼虫で、大きくなるにつれて黒味が強くなってきます。
見た目がこれこそ毛虫と言う雰囲気なので嫌われがちです。
今回は蛹になる場所を探していたと思われる終齢幼虫のモンクロシャチホコと言う毛虫を見ていきましょう。
モンクロシャチホコはどんな虫?
モンクロシャチホコは金色の毛、黒い体、多少の赤みと種の特定がとても簡単な種類です。
毛虫で気になるのはやはりその毛虫が毒を持つかどうかという点ですよね。
毛虫に触れるとなると初見のものでは勇気が必要ですが、モンクロシャチホコに毒はありません。
なのでこの通り手にのせても問題はありません。
細くやわらかい毛がくすぐったい幼虫ですね。毛の感じとしては絨毯が近いでしょうか。きめ細かいです。
シャチホコガの仲間は幼虫がシャチホコの様に反り返るという見事な技を持ちます。
この子は弱っているため残念ながらその動きは見られませんでした。
モンクロシャチホコは大量発生する毛虫です。
対象の木はサクラなので街路樹や公園などの人目に付きやすい場所で大発生する可能性があります。
上から毛虫が落ちてくるのは嫌ですよね?
実は木の上を見なくても彼らがいるかもしれないと分かるポイントがあります。
サインは地面の色
分かりやすいサインとしては彼らのフンには桜の成分が含まれているため、赤い物質がにじみ出ます。
そのため、道路やコンクリの上に赤い染みのようなものができるので分かりやすいです。
数が多ければ多い程赤茶色のレンガ色に地面が染まるので、注意してみてくださいね。
既にうんちが雨などで流れていても染みのように痕が残されていることもありますからね。
もちろんサクラに付く毛虫は多いのでこの跡があるからと言ってモンクロがいるとは言えませんけれどね。
群れる毛虫と言うことで人に嫌われる要素が盛りだくさんのモンクロシャチホコですが、毒がないと分かり、触れてしまえばとてもかわいい昆虫に変わってしまいます。
ドクガの仲間と違って幼虫の見分けも簡単なので興味のある人は探してみてくださいね。
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