野菜にもやってくる厄介な黒い虫
夏や秋ごろに野菜や山野草などの植物を見ていると、黒い虫がやたらと目につくことがあります。
特定の植物を狙ってやってくるこの虫が好きなのは、キュウリやカボチャなどのウリ科のようで、これらの葉をボロボロにしてしまう非常に厄介な昆虫なのです。
出ました。
この姿を見てピンと来た方も多いことでしょう。
このクロウリハムシと言う虫は飛んでいるとうっとおしいのですが、近くで見るとちょっと憎めないような顔をしている可愛いやつなのです。
野菜に限らず野に自生するウリの仲間にもやってきます。
これはカラスウリと言う植物で、河川敷や林縁などで普通に見られる植物です。なんとなくキュウリっぽい葉ですよね。
お花もとても面白い植物なんですよ。
昼間はしぼんでおり、夜になると咲くという変わったお花です。意識して探さないと見られない花ですね。
ちなみにこれは蕾だと思われます。
このクロウリハムシなのですが、非常に面白い葉の食べ方をします。
こちらが葉を食べている場面なのですが何か気が付くことはありませんか?
彼らが食べている葉の周辺を見てください。何かが這ったような跡が残されていますよね。
これは別の場所の食べられた跡です。
丸い跡が残されています。食べる時におしゃれさに気を遣う昆虫なのでしょうか?
植物は葉を傷つけられたりするとその敵に対して防御する成分を分泌して食べられるのを防ぎます。
成分は葉を通じてその食害された場所に届くわけです。
そこで事前に外周を噛んで傷をつけておくことで、その防御成分が自分たちの食べる場所までなるべく届かないようにし、美味しく葉をいただこうとする策なんですね。
ウリ科の害虫クロウリハムシ。 追い払うのは簡単ですが、せっかくならば彼らの面白い食事の姿を見てみるのも面白いと思いますよ。