似ていてややこしいヒョウ柄の蝶
丹沢の端に位置するあいかわ公園では実にいろいろな蝶が見られます。
これだけのいい環境があるので面白い蝶が見られるだろうと踏んで園内の蝶類を調べているのですが、なかなか面白い種類が見られたりします。
そして秋と言えばタテハチョウ、豹柄模様が美しいヒョウモンの仲間は欠かせませんね。
つい最近もミドリヒョウモンと言ういい蝶に出会えました。
aikawa-park.hatenablog.com
今回は嬉しいことに、さらに珍しいウラギンヒョウモンと言う蝶に出会うことができました!
珍しいウラギンヒョウモンの姿とは?
こちらがウラギンヒョウモンの姿です。
ヒョウモンの仲間はやはりどれも似ていますね。
こちらのクモガタヒョウモンをウラギンヒョウモンとしても全く違いが分からないという方は多いのではないかと思います。
このそっくりさんは別種で、クモガタは神奈川県絶滅危惧1B類、ウラギンは絶滅危惧2B類とランクも大きく違います。クモガタの方が希少ですが、園内ではウラギンの方が少ないようで初発見です。
やはりこのタテハチョウの見分けで重要となるのは翅の裏側です。
ウラギンヒョウモンはここに素晴らしく美しい特徴が見られます。
ウラギンと言う名に示されるように銀色の大きな模様が散りばめられています。
ステンドグラスアートのような特有の模様は一度見たら忘れなれないくらい特徴的で、間違いなく印象に残ります。
この派手さがウラギンヒョウモンの分かりやすくていい所ですね~!
こちらの翅はやや欠けてしまっていますがその魅力は十分分かります。
ウラギンヒョウモンとミドリヒョウモンの比較
せっかくですからミドリヒョウモンと見比べてみましょう!


似ているヒョウ柄とはうってかわって裏側の模様が全く違うことが分かりますね。
羽の端の模様も違う?
ちなみにヒョウモンの仲間の表側も細かい違いがあります。例えば翅の端であれば


こういう違いが面白いんです。
しかしモザイク状の模様を探していくと身近な蝶であるツマグロヒョウモンが出てきます。
身近な普通種ツマグロヒョウモン
これが最初はややこしいかもしれません。


ウラギンと比べると模様は派手ですがより小さく、裏面の明るみが目立ちますよね。
街中でモザイク状のヒョウ柄を見かけたらほとんどがツマグロでしょう。
ウラギンは草原環境にすみ、現在数をとても減らしている種類ですからね。
では最後に反対側の美しい翅を見ておきましょう。
どうでしょうか?
特に外周の白い模様の並びが美しいですよね。
皆様もヒョウ柄の蝶を見かけたらヒョウ柄だけでなく翅の裏側まで見てみてください。その蝶がとても貴重な種類だったりするかもしれませんからね! そしてそうした違いを意識していくと私のように蝶の魅力にハマること間違いなしです!
この時期に見られるタテハチョウの仲間はこちら↓
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