ハチドリのように空中でホバリングする虫
秋のあいかわ公園のお花には大変可愛らしい昆虫がやってきています。
外国にいるハチドリと言うお花の蜜を吸う鳥を小型にしたような姿をしており、ハチドリがいる!なんて声が上がることもあります。
このホシホウジャクと言う蛾は非常に飛ぶ速度が速く、コンパクトデジタルカメラでは写真を撮るのがとても難しいです。
見ての通り翅がぶれていますが、これはあまりにも速いスピードではばたくため、扇風機の翅のようにぶれて見えているのです。
ホシホウジャクと細長い花
彼らはこのような長いお花にやってきています。はばたきながら空中に停止するホバリングと言う技を使いながら長いストローで蜜を舐めるのです。
小学生のころに赤いサルビアの花をちぎって蜜を舐めた方は多いのではないでしょうか? 根元にある蜜を綺麗に吸っていくのです。
蛾がたくさんやってくる美味しい場所を肉食性昆虫が見逃すわけがありませんよね。彼らにとってもここはオアシスなのです。
葉や茎に擬態し、昆虫を狙うカマキリ
先ほどのホシホウジャクになったつもりで潜んでいるカマキリを探してみてください。
見つけられなければあなたは食べられてしまいますね。
命がけのやりとりを彼らはしているのです。カマキリ自身が葉に紛れて鳥などの眼をごまかすのは食べられないためだけではなく、獲物を狙う時にも役に立つのです。
(中心を見てみましょう)
この場所は待っていると餌がやってくる可能性があるとても嬉しい場所なので、カマキリがたくさん見られます。
種類は1種だけではない
多い日には5匹もカマキリがいたこともあり、多数のホシホウジャクが食べられてしまっていることが予想されます。
最近ホシホウジャクの数が減ったのは食べられてしまったのかもしれませんね。こちらはオオカマキリです。産卵に備えて栄養が必要なので、たくさん餌を食べる必要があります。
もう1種ハラビロカマキリもよく見られていますね。
どちらともしっかりと花の前でじっと待っていることから餌を求めてきているのは明らかです。
お腹が膨れている様子からも既に犠牲となった子がいそうですね。
このように食物連鎖を身近に見ることができるので皆様も可愛い蛾とカマキリを探してみてください。虫を見つけた時にはなぜこの子がっここにいるのか?という疑問を持ってみると、生き物のつながりを発見できると思いますよ。
ホシホウジャクの姿が気になる方はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com