秋に咲くタンポポ?
園内の地面にはやたらと花付きの良いタンポポが咲いていることがあります。
花付きがとてもよいので一見するとこれはタンポポではないのでは?と思うはずです。
こちらがヤクシソウと呼ばれる今回の題名のお花です。
花の周りには大抵他にもたくさんの花が付いていたり、既に終わった花の後や蕾が付いています。
写真の花も見てみると周りに小さな細長い棒状のものが付いていますね。
似ているキク科の花々
キク科の黄色い花と言うのは非常に似ています。今の時期にヤクシソウっぽい花が咲いていないとは言い切れません。
例えば園内であればこんなキク科の花が咲いています。
どれも同じに見えますか?それとも違いが分かりますか?花の雰囲気を見てしまうとまんまと違いが分からない状態になってしまいます。
左はカントウタンポポ右はジシバリと呼ばれる植物で、カントウタンポポは今ではちょっと少ない種類です。
これらの種類は一体どこが違うのでしょうか?
まずは先ほども話した花付きですね。
といいつつ花の写真ではないのですが、要するに花が複数咲いている、もしくは花が咲いた跡がたくさんあればヤクシソウの可能性が高いです。
そして極めつけはヤクシソウの葉にあります。
ヤクシソウのポイントは葉にアリ!
見ての通り面白い形をしていますね。
その中でも注目して欲しい部分が葉と茎の付け根付近です。よく見てみると葉っぱが茎をまるで抱っこするかのようについています。
これがとても分かりやすい特徴です。
なので皆様も今の時期に黄色い写真のような花を見つけたら一度花から離れて葉を見てみましょう。
葉で種類を見分けられるとなんだか自然の事を少し知った気分を味わえてうれしくなれますよ。