あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

秋にこぶ状の不思議な茶色い実が落ちていたら...食用にもなるケンポナシ!

こぶ状の変な実を発見! その名はケンポナシ!

石小屋ダム沿いの道を歩いているとブクブクと膨れた変な枝を発見しました。 病気かと思ってしまうその独特な姿はケンポナシと言う植物の実と柄です。
f:id:aikawa_park:20211114144317j:plain
ケンポナシと言う名を聞いてたことのある方は少ないかもしれません。

秋に大量に写真のようなぼこぼこの物体を落とすため、一度それを目にすると忘れられない植物です。

見たら忘れられない凸凹の実

一見するとコブは実のようですが本当の実は先についている丸いものです。
f:id:aikawa_park:20211114144519j:plain
丸い実をつけているわけですが、そのまま実をつけていれば食べられるほど自然は甘くありません。

そこで実を食べてもらうために彼らが使う技がこのコブと言うわけです。このこぶ状に膨れた枝を割ってみましょう!
f:id:aikawa_park:20211114144718j:plain
この柄の部分を割った瞬間洋ナシ日本酒のようなついつい嗅ぎたくなるいい芳香がします。 

ケンポナシは実ではなく柄の所に甘みを持つというとても変わった植物なのです。ここでも何かしらの動物に食べられた跡が見られました。


ケンポナシは聞かない名前の珍しい植物? 味も確認!

f:id:aikawa_park:20211114145050j:plain
この植物は名前こそ聞きませんが山地などに普通に生えている植物です。 

とはいえ植物の葉はどれも同じっぽく見えますし、ましてや秋の終わりごろと言う虫取りなどもおしまいになる時期にスカスカの木を見上げる人は少ないので、なかなか知られていないんですね。

注意深く山沿いや沢沿いなどの下を見てみればきっと奇妙な形の木の実を見つけられるはずですよ。
f:id:aikawa_park:20211114145330j:plain
せっかくですから高い所にあるケンポナシの柄をかじってみることにしました。

私の記憶ではほんのり甘みがあったはずです。

うーん...はずれでしょうか?香りは非常に良いのですが味は微妙な甘みがある感じですね。 ちょっと美味しいとは言えないような感じです。

もしかすると落下してから追熟するようなサルナシのようなものなのかもしれません。拾って保管してみましょうかね? 
f:id:aikawa_park:20211114145931j:plain
面白いケンポナシは柄を割って香りを嗅いでみる価値のある植物です。興味のある方は石小屋ダム方面の地面を注意深く探してみてくださいね。地面に落ちているものを口に含んだりするのはやめましょう。

秋の自然に生えるキウイフルーツの原種サルナシの記事はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com