小さいけれど白くて目立つ小さな虫
ユキムシと名前を呼ばれてもいまいちピンとこない方も多いかと思われます。
今の季節にふわりふわりと空を飛び、服にくっついたり目に入ったり、口に入ったりして嫌な思い出を持っている方も多いと思われるこの虫です。
ユキムシは通称であり本来はトドノネオオワタムシと言うアブラムシの仲間です。白い部分を除けばアブラムシと同じだということがよくわかります。
お尻にふわふわとした物質をつけて空中をゆったり飛んでいるため、ほぼすべての方が1度は目にしたことのある昆虫だと思います。
広いカテゴリーとしてはカメムシやセミの仲間ですね。飛んでいる姿を見ても手にのせることはないと思うのでせっかくですから見てみましょう。意外とかわいいですよ。
取り方は非常に簡単です。
手を皿のようにして下からユキムシを掬ってあげれば手に付きます。
ユキムシの白い物質とは?
彼らの最大の特徴と言えばお尻付近に付く白い物質だと思うのですが、これを綿だと思っている方は結構多いようです。
実際は彼らが吸った木の汁のあまりの栄養分を蝋として分泌し、体にまとっているのです。とても不思議な生き物ですよね。
手にのせているとあることに気が付きます。彼らの飛ぶタイミングには独特の姿勢があることに気が付いたのです。
基本的に移動中は翅を広げずにとことこ歩いているのですが、あるお気に入りの場所を見つけると飛行モードのようにもぞもぞと待機します。そしてこれが飛ぶときの合図です。
それが写真のような翅を立てた姿です。
これが待機モーションのようで、ここから飛び立つときにはもう1つ動きが入るようです。人間がジャンプをするときに膝を曲げるように、彼らもまた翅を広げた後にグッと全身に力を込めて飛び立つようです。
この動きに入ると1秒2秒後くらいには飛んでいきます。
これは手にのせないと分かりませんが、短距離走選手のクラウチングスタートのようで飛ぶぞ!と言うのが伝わって面白いですね。寒い季節ですがユキムシはぽつぽつとみられています。 慣れれば可愛い生き物なので探してみてください。