冬の花と言えばスイセン?
冬場の地面を彩ってくれるかわいい花と言えばこちらのスイセンでしょう。
キリンの首のようにすらりと伸びた茎の先に、白と黄色の花びらをつける人気の植物です。
パークセンター前で見ることができます。
スイセンの花は花の中に花があるような不思議な形をしています。非常にユニークです。
こちらがスイセンのお花なのですが、どこがお花か分かりますか?
花の全体像を探る時には花を裏側から眺めてガクと言う部分が付いているかを探るのがおススメです。
スイセンの花の裏側はこちら
この写真だけではなにがなにやら分かりませんよね。そこで2種類の花のタイプを用意しました。
今咲いている花ではありませんが参考までにどうぞ


左のアヤメは花びらの後ろ(付け根)に緑色の部分がありませんね。しかし花弁が分かれて6枚あるように見えます。
植物の中には花弁と同じ色のガクを持つ種類もいるのです。この場合のガクの認識はやや難しいのですが、緑色だからガク、白だから花びらと言う簡単な話ではありません。
ざっくりと「花びらとガクの色が違うタイプ」と「花びらとガクが同じ色のタイプ」の話だと思ってください。
スイセンはどちらでしょうか? 改めてみてみましょう。
花の後ろ側に緑色のガクがありませんね。 ですから花びらとガクの色が違うハコベタイプではないと分かります。
6枚ある花びらを見てみましょう。
すると花びらが手前側に3枚、奥側に3枚あることが分かります。
見えやすいでしょうか?
3枚見える花弁の内一番下(写真真下)と一番上が間の一枚よりも手前にあることが分かりますね。
つまり3枚手前側の白い花びらと3枚裏側の白いガクに分かれています。 ややこしいのが花びらと同じしているという点ですね。
先ほどのアヤメと同じ花びらの配置になっています。
スイセンのユニークさは花びらの中にさらに花弁がある所です。
副花冠(ふくかかん)という馴染みのない名前の部位ですね。花びらの上に別の花弁が付きます。
花粉を虫などに運んでもらう場合、目立つ色や紫外線を反射することで蜜があるとアピールするのです。
この鮮やかな黄色の内側にはおしべが付いていますね。 ハエや小さな虫がやってきていましたよ。
冬のスイセンは花の観察にうってつけなので皆様もじっくり眺めてみてください。