ついつい空を見上げてしまうあいかわ公園
緑の多いあいかわ公園では鳥を探す癖があるとついつい上ばかり見てしまいます。
大抵はトビなのですが時たま明らかに違う種類が飛んでおり、そのたびにワクワクしてしまうのです。
こちらはなじみ深いトビ。
かっこいい鳥ですが、残念ながら上空で翅を広げて飛ぶ鳥の体感95%はトビです。
しかし見慣れたからと言ってトビだと思い込むのは非常に危険ですよね。
毎度ながら尾の形が重要です! もんじゃ焼きのへら状の尾はトビの可能性が高いのです。
猛禽探しに宮ヶ瀬ダム天端へ
ダムの地形は風が真上に上がる構造のため、上昇気流を利用する猛禽類には都合のいい場所です。
とはいえ猛禽には出会えていなかったのですが、上空に明らかに違う鳥を発見しました。 大きいです!
カメラで拡大しているとはいえかなり高い所を飛んでいます。
このシルエット感で先ほどのトビとは違うというのを見抜かなければなりません。
この写真だけでも羽が長く、尾が広がっているのが分かりますね。
近寄ってくるでしょうか?
おや! 体が白いですね!
尾の形も先ほどよりはっきりと扇状であることが分かります。
これはお魚を好んで狙うミサゴと言う猛禽類です。
宮ヶ瀬湖畔園地の早戸川林道ではよく見かけますが、あいかわ公園側では初遭遇です。
もしミサゴを見たい場合には早戸川林道へ行く方が見られる可能性は高いです。
水辺に現れるミサゴ!
ミサゴは上空や水辺の枝からお魚を探し水面に飛び込みます。
今回はあまりにも高い所を飛んでいます。上空高くから水面に飛び込むさまを見てみたいものですね。
姿は白っぽい色合いをしており、トビと比べても羽が長いことから飛んでいるときの姿が横長に見えます。
白いから簡単に見分けられそう! と思っていてもお腹側は光の反射や影になっていることが多く、なかなか見分けにくいものです。
そして予想が付くと思いますがなかなか目にする機会の少ない猛禽類です。神奈川ではレッドデータにも記載されています。
少しずつこちらに降りてきました!羽を広げて近づいてくるとかなり大きいです!
このまま来てくれれば近くで撮れるかもしれません!
この高さになると首元に灰色、もしくは黒っぽい模様が入っている所も見られます。 ここまでの例からミサゴは特徴がとてもはっきりしている猛禽類だと分かりますよね。
羽の大きさに驚きます!拡大写真なのでぼけてしまってますがかっこいいですね。 実物に遭遇するともはや痺れます。夢中で追いかけてしまいました。
ここでカラスが横から登場し、戦いが繰り広げられ、
まさかのミサゴ敗走です。
飛んでいるときは悠々と広げていた尾がしぼんでいます。気流に乗るとき以外は閉じている印象でした。
今回は惜しい所でカラスのライバルが出てきてしまいましたがダムの天端ではミサゴを始めチョウゲンボウやハヤブサ、オオタカ、ハイタカなどの鳥を見かけることがあります。
ダムと言う構造ならではの自然観察の楽しみ方ですね。遭遇率は低めですが、双眼鏡を持って探してみてはいかがでしょうか?