幸運の青い鳥?ルリビタキ!
冬鳥の中でもとても人気が高い種類がいます。色合いが豊かなヒタキの仲間はオレンジ色のジョウビタキを始め、黄色のキビタキと可愛い色合いで人気です。
その中でも特に人気の高い種類がルリビタキです。
ルリビタキはジョウビタキと比べると警戒心が非常に高く、近づくことがなかなかできません。
♂の場合にはルリの名の通り青い体と白いお腹、羽のラインに沿って黄色が入るとても美しい鳥です。
今回は運よく枝に止まっている場面に遭遇することができました。
ルリビタキは冬になると低地に下りてきます。
それ以外の季節は比較的涼しい高い山の方に移動してしまいます。
なので見やすい時期は冬なのですが、これがなかなか見つかりません。
私も11月頃から密かに探し始めてこれで3匹目の遭遇となります。園内ではかなり貴重な鳥のようです。
園内のルリビタキは警戒心が高く、容易に近づけません。獲物を狙うライオンのようにじわじわとしゃがんで距離を詰めます。
名前負けしていない美しい鳥ですね。人気なのも納得です。
おや?目が合ってしまいました。なんだこの変な動きの人間?は と不思議がっていそうです。可愛いです。
ルリビタキの姿は色を除けば同じヒタキの仲間と非常に似ています。


色が違うので目視できれば見分けは簡単ですが、鳴き声なども非常に似ており、ルリビタキの声を探してジョウビタキを発見するというパターンは、バードウォッチング経験者なら何度か味わうものではないかと思われます。
個人的な感想としてはヒタキの仲間は同じ場所で発見することが多く、狭い範囲の縄張りを持っているのではないかと推測しています。
距離が遠いですがルリビタキの♀と思われる鳥です。
ヒタキ特有の高い声を追って遭遇しました。ここでは25m程の距離が近づける最短のようでした。
ここは山の神と言う巨木のある場所なのですが、♂と♀ともにこの付近で発見しています。
しかし花の斜面の杉林でも発見しており、場所の明るさや隠れる場所などの環境がイマイチ統一されていません。園内においては偶然見つけられる種類と言えるでしょう。
ヒタキが同じ場所で見られるという傾向はジョウビタキにおいても同様で
石小屋ダム方面に行くと大抵同じエリアにジョウビタキがおり、別の場所風の丘にも大抵ジョウビタキがいます。
2種のヒタキがどのような条件で住み分けしているのか疑問ですが、やはり声をよく聞く場所に頻繁に足を運ぶことがルリビタキに遭遇する上では重要だと思われますね。
園内では非常に遭遇しにくい鳥ですが、鳥好きからも人気が高いだけあって実物は息をのむ美しさです。
声を追ってやっと遭遇出来た時の感動も非常に高いですから探してみてはいかがでしょうか?
ルリビタキだけを追い求めたい場合にはあいかわ公園よりも早戸川林道の方が恐らく見られるとは思いますが、可能性の低いエリアで探してみるというのもなかなか面白いものですよ。
今回のルリビタキや自然について聞きたい方はコメントセクションか園内の自然観察ガイドまでお気軽にお尋ねください。