あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

南山の雪景色を見歩く 

2月10日の雪はどれほど?

平地はさほど積もらなかった10日の雪ですが、朝来てみると山側は随分と雪景色になっていました。
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平地は全くなかったのに、山の中腹からは葉の上にもかなり積もっています。なんと美しい景色でしょうか。

山には霧か雲か分かりませんがもやがかっており、まるでスキー場のような雰囲気が見られていました。


雪の積もり具合に興味が湧いたのでひとつ登ってみることにしましょう。
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パークセンターのエリアでは雪はほぼ見られませんが、風の丘に来るとうっすらと雪が積もっていました。パークセンターとの標高差は100mあるかないか程度です。どうやら標高が上がると思った以上に積雪の差が見られそうです。
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登山口に入ってすぐの針葉樹が広がる林床でも既に雪が見られます。細い葉を抜けて積もっているので、降雪量が多かったと予測できます。

これはもしかすると登るにつれてかなり雪が見られるかもしれません。

園内とは異なり、冷蔵庫に入っているかのようなひんやりとした空気が森の中に漂っています。山頂方面で積もっている雪の冷気が山を下って来ているようです。
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中腹からはすぐに霧?雲?の中に突入しました。雪特有の静かな雰囲気を感じます。期待できそうですね。

葉に積もった細かい雪が舞っているのかそれとも雲が雪を降らせていたのかは不明ですが、雪も舞っていましたよ。
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スギの木に生えるホソバオキナゴケらしき苔と雪です。雪の水分を得たからか苔も綺麗な色をしていますね。


道中の自然を探すのも雪の山歩きの面白さです。この付近を超えてから驚くことに雪の量が急増しました。
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およそ150~200m程登った辺りで積雪量は6cm前後、だいたい大人の指位の深さとなりました。標高では平地と比べると300m程違うでしょうか。


おおよその気温換算でいえば2℃ほどの差でここまで積もっているわけですから面白いですね。
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雪国の景色と言うと過大かもしれませんが、林の中の景色は雪一色でした。こんないい景色を眺めているのが私だけとは贅沢なものです。
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山頂の手前辺りの階段です。積雪は10cm前後、普段ははっきりと見える階段が雪で埋もれてしまっています。境目がないのでどこに足が付くのか分からず、足の摩擦も聞きにくいので時々滑りそうになりますね。



この辺りからは雪の量がどっと増え、50m程登るだけで積雪量は20、30cm近くと増えていきました。この辺りからあまりの積雪に帰るべきか迷います。
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公園からも見える鉄塔の付近です。なんやかんや好奇心で登りました。30cm前後の積雪があり、私の足が完全に埋まってしまいます。


先に通過した方が1人いたため、その足跡を縫うように移動することであまり濡れずに済みましたが、無ければびしょびしょでしたね。

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この時点での積雪量は浅い所でこれくらいでした。深い所では大人の膝手前位の積雪があります。
雪の上の足跡は人間のものだけで、思ったよりも動物の物は見られませんでした。

山頂までの尾根沿いは雪山の場合非常に怖いポイントとなりますが、南山の場合柵が置かれているので非常に安心して移動することができます。

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山中の白い木々を見るのもなかなかいいものですね。今後雪が降ることがあればスリップ対策などを十分したうえで登ってみるとプチ雪山登山気分を楽しめると思います。普段の山と違うイレギュラーな雰囲気を体験してしまうと、雪の度に登ってしまいそうです。