オレンジの身近な鳥ヤマガラ!
街中でも見かけることがあるオレンジの鳥がいます。
冬であればその色だけで恐らくヤマガラかジョウビタキだと思われます。
縄張り意識の強いジョウビタキは1匹でいることが多く、ヤマガラは群れでいることが多いという違いがありますね。
ヤマガラはカラと付く鳥の仲間で、シジュウカラやヒガラなど似た形の仲間がいます。
写真のように頻繁にさえずりをしながら大好きなご飯を仲良く探しています。
普段は一緒の群れをつくることも多いシジュウカラやエナガと過ごしていることも多く、エナガやシジュウカラの声が分かれば自然とヤマガラが見つかることも多いですね。
こちらが街中でもすぐ見つかるシジュウカラと言う鳥です。
色は白ですが姿かたちが似ています。鳴き声も似ており、聞きなれないと声では2種を見分けられないでしょう。
あいかわ公園はヤマガラが多い?
実はあいかわ公園はヤマガラがたくさん見られます。これにはヤマガラが大好きなとある植物の数が多いことが関わっていると思われます。
可愛らしい1シーンに遭遇することができました。
ヤマガラが口にくわえているのはハクウンボクと言うエゴノキ科の植物です。
人間には有毒植物なのですがヤマガラは大丈夫なようで、秋ごろ~冬になるとエゴノキ科の周りにヤマガラが頻繁にやってくるようになります。
大きな実ですが木の幹に叩きつけて内側の芯を食べているようです。
エゴノキ側も食べられることが分かっているためか非常に多数の実をつけます。
口いっぱいの実をどこかの木に持ち去って食べようとするので、実を落としてしまうことも多いんですね。
するとエゴノキ側も新天地で芽を出すことができるというわけです。
しかし随分と食べるものです。
短時間で5個は食べていますね。我々が巨大ハンバーガーでも食べる時くらいの顎の空きっぷりですから、ヤマガラの咥えられるギリギリのサイズをエゴノキ科も分かって実をつけているんでしょうかね。
ヤマガラは実を食べる場面に遭遇することが多いですが動物質も食べます。地面にいる小さな虫たちをよく狙っているようで、木の枝から地面に飛び込むところにもよく遭遇しました。
木から離れ、一瞬で地面の虫を捉える瞬間です。
目先にいる何かを見ているのが分かりますね。ヤマガラは非常にアグレッシブかつ警戒心が薄目の鳥なので4m位までなら近づけます。目の前でちょこちょこ動いているととてもかわいいので鳥の観察には非常におすすめですよ。
また、自然のつながりを考えていくうえでも非常に面白い生き物ですから先ほどの種と鳥の関係を想像しながら接してみてください。
エゴノキ科の場所やヤマガラがよくいるポイントに興味のある方はコメントセクションか自然観察ガイドまでお気軽にお尋ねください。