黄色い花の周りが賑やかに!
3月と言えばミツマタの季節です。園内ではぼちぼちと咲き始めたミツマタに様々な虫たちが来ていましたよ。いよいよ春と言う感じですね。
ミツマタはジンチョウゲ科の有毒植物で、その繊維を紙などに利用してきた植物です。
園内においては毒を持つことでシカに食べられず、花の少ない3月に咲く植物のためたくさん植えられています。
ジンチョウゲの仲間は写真のように筒状で4つに裂ける花が多いですね。このお花は甘い香りを放つため、虫たちにとても人気の植物です。
温かい気候であれば越冬性の蝶が飛び始めます。
テングチョウがお花に来ていました。お鼻が長いユニークな蝶で、枯葉の姿をまねている蝶です。この時期にはよく見かける蝶ですね。
とはいえ冬の虫を見かけない日々を過ごしていると、普通の種類でも遭遇出来て嬉しいものです。
そしてお花と言えばこの蜂です。
ハチミツでおなじみのミツバチですね。
もう活動し始めたようです。数は少ないですがミツマタにいましたよ。
ミツバチも最近では農薬の影響などで数が減っているハチです。せっせと花を訪れては花粉を集めています。
ご存じの通り植物の受粉に非常に大きな貢献をしてくれている生き物です。
忙しそうにしていますね。
足元にあるオレンジ色の丸いものが見えるでしょうか?これがいわゆる花粉団子で、栄養が詰まった食料ですね。
花を回って蜜を舐めてエネルギー補充をしつつ巣に持ち替える食料を足に蓄えます。
体に対して非常に大きく、持ち帰る時には飛ぶのが大変そうです。
体の5分の1くらいはありそうな大きな団子を持っています。
それでも軽々と飛んでいますね。1つの花にいる時間は非常に短く、長くても5秒程度でしょうか。すぐに次の花を目指します。
自分のお腹よりも大きな団子を持っていますよ。一生懸命ですね。
巣の働きバチで協力して餌を集め、幼虫たちの食料とします。繁殖のために大量のエネルギーが必要となるので、この時期のミツバチたちは大忙しですね。
ミツバチに遭遇すると刺されると思ってしまうかもしれませんが、こちらから手を出さなければほぼ刺されることはありません。
近くで観察してみると結構かわいいものですよ。興味のある方はミツマタを探してみましょう。
1つ注意点としてミツバチに似た生物をミツバチだと思っている方がいます。
ハナアブと言うアブの仲間なのですが、眼の部分が非常に大きい特徴があります。(ミツバチの複眼は小さい)
自然界には似た姿を持つ生き物がいるため、そこに注意しましょう。ハナアブは花粉を食べるアブの仲間で、無害です。
春の自然探し。面白いのでぜひ近場でも公園でも歩きながら探してみてください。
虫が出始めました。興味のある方は事前にチェック!
https://aikawa-park-mushizukan.hatenablog.com/