ハンノキの仲間知っていますか?
非常に面白い実をつける植物の仲間がいます。
ハンノキの仲間は小さな松ぼっくりのような実をつけ、やたらと目立ちます。
こちらはヤマハンノキ。山に生えるハンノキですね。この仲間は湿った環境を好む傾向があります。特にハンノキは湿地環境が好きなため池や川沿いなどで見かける機会が多いです。
ヤマハンノキは木によって♂と♀が分かれている植物です。銀杏でおなじみのイチョウなども♂と♀が違いましたね。
♂と♀が違うということは実をつける木とそうでない木があるということになります。嬉しいことに園内では♂の木が隣に生えています。
こちらが♂の花です。
花粉を飛ばすことが目的のため、花が細長いです。その分たくさん花粉を付けられますね。
姿は動物の尻尾が近いでしょう。風で良く揺れて花粉がそれに乗って飛びます。
形として面白いのはやはり♀の花でしょうね。
花をよく見るとうろこ状にめくれているのが分かりますね。
松ぼっくりをイメージすると分かると思いますが彼らも同じようにこの鱗の部分が起き上がり、隙間に種をつけます。
このめくれている箇所一つ一つが花であるため、実物を見ると集合体恐怖症の方などはダメかもしれません。
今年は枝を打ってしまったのでありませんが、ハンノキ科の植物として園内ではヤシャブシがあります。
同じ仲間だけあってそっくりな姿ですが、ハンノキと比べるとより大型で分かりやすいですね。凸凹している場所をよく見てみると花粉を受け取る場所が分かりやすいのではないかと思います。
サクラの仲間が4月に咲くようにハンノキの仲間にも花期があります。実は結構早くて2月頃~花粉が飛び始めます。
イネ科やキク科と同じく多くの花粉を飛ばすので、数の多い場所では花粉症の原因になっていたりするんですね。
動物の尻尾のような雄花からは多数の花粉が飛びますから、叩いてみると面白いかもしれませんよ。
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