お花たち、活気づく。
植物や昆虫好きには嬉しい気候となってきましたね。園内でもお花のある場所ではハエから蝶までいろいろな虫たちが活動し始めています。
今日は花壇の植物を見ていくことにしましょう。
園芸にはさほど詳しくないのですがアネモネかと思われます。か弱い印象の植物が多いこの時期に力強くどっしりと構えるアネモネの姿はかっこいいものです。
有毒植物達
キンポウゲ科の植物は毒を持つという点でシカの食害が多いあいかわ公園とは相性がいいですね。
キンポウゲ科は花期の早いものが多く、日本の自然に生えているものでも2月~4月頃に咲くものが多いです。
花には面白い特徴が見られ、やや難しい話にはなりますが花びらとガクが同じ姿をしています。
現在ぽつりぽつりと咲き始めていますよ。
同じ花壇に生えているのがハナニラですね。
ハナニラもアネモネと同じく有毒植物で、花びらとガクが同じ姿をした植物です。花とガク?さっきから何の話?と疑問の方もいるかと思います。ハナニラの花びらに注目してみると写真でよく見える3枚の花びらに、上側とより下側があるのが分かりますか?
同じ姿形でも本来花を支えていたガク(下側)の性質が残されているんですね。より上にある3枚が花びら。下側にある3枚がガクと言うことになります。
春らしい紫色のハナニラも生えていましたよ。
この時期に楽しいのはお花の前で待っていると色々な虫たちが来てくれることです。特に小型のアブの仲間はこちらが動かなければ見事なホバリング(空中で停止する)を見せながら花に止まる様を見せてくれます。
貴重?紫のオオイヌノフグリ
こちらは紫色のオオイヌノフグリです。
貴重な植物であるイヌノフグリではないかと思ってしまいましたが、青色の変異個体みたいです。
オオイヌノフグリと言う外来種はとても有名ですが、実はイヌノフグリと言う在来種がおり、紫の美しい植物なんです。現在はなかなか見られません。
花の色合いにも個性が見られて楽しいですね。
花壇からは離れてしまいますがハクモクレンが豪勢に咲いています。
モクレン科の花はピークを過ぎると一気に痛むため、美しい姿が見られるのはこの週末くらいまでになるでしょう。石小屋ダム方面に1本だけあります。存在感抜群ですよ。
その他旬の花たちを写真でお届けします。
ベニバナアセビ
キュウリグサ
ヤマハンノキ
ツツジ「ヒカルゲンジ」
見頃の花や「今後の花情報に興味のある方は山野草図鑑の利用がおススメです。
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