あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

クリの花は昆虫の宝庫! 赤いシジミチョウやハナカミキリを探してみよう!

虫探しをするなら1年に1度の大チャンス

クリの花は特有の匂いから非常に見つけやすいお花です。

香りにつられてかは不明ですが、その花にはとんでもない数の虫たちがやってきます。

希少な虫も見られ、最高のお花です。

クリの花は黄色く線状の花をつけます。非常に目立つので、初心者の方も直ぐに分かるかと思います。 どんな虫が来ているのか見てみましょう。

カミキリムシを狙うのに最高のお花


花でとにかく見つかるのはトゲヒゲトラカミキリと言う1cm程の小型カミキリムシです。


小柄ですばしっこく、手についているとアリのような感触がします。

クリの花では至る所で見られる常連さんであり顔なじみの昆虫です。この子達の数で花の盛況っぷりが分かります。

こうして花を訪れる虫たちは、食事をとりつつ交尾する相手を探しています。

こちらは神奈川県ではレッドデータにも登録されているキイロトラカミキリと言うカミキリムシです。

あいかわ公園では良く見つかる種類で、白いお花で見つかることが多い種類ですね。花に来るカミキリとしてはなかなかに大きい種類です。
山側に位置している公園だからか、こうした珍しい昆虫にふらっと出会えるのが醍醐味ですね。

蝶観察もこの時期の醍醐味!


おや?蝶も来ていますね。実は蝶たちにも大人気のお花なんです。写真のテングチョウを始め、初夏にだけ現れる木の上を好むシジミチョウの仲間もやってきます。

今年は既にアカシジミが発生していました。 赤とオレンジを混ぜたようなとても美しい蝶で、5月~6月の僅かな期間だけ見られます。コナラなどの高い木の上で見つかるのですが、この時期は栗のおかげでかなり見やすいです。

アカシジミの仲間には美しい種類がとても多く、毎年その姿を見るのが楽しみなものです。 日が傾いたころにクリの花を訪れてみればきっと出会えるはずです。

ただいまのあいかわ公園は昆虫観察に最高のタイミングです。興味のある方は是非とも探してみてくださいね。