あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

どんぐりから出てくる虫の正体とは? 夏の青いどんぐりに産卵する不思議なゾウムシの仲間 ハイイロチョッキリ

どんぐりを保存していたら中から虫が出てきた!

どんぐりから出てくる幼虫は子供ならだれもが経験する不思議ですよね。あの幼虫の大人はどんな生き物でしょうか?
その答えは非常に簡単に見つけられます。

ふれあい広場ではこの時期に地面の上に枝が落ちている場所があります。

植物は葉を落とすことはありますが、枝を切り落とすことはあまりありません。

明らかに何かしらの手が加えられたかのような不自然な光景ですよね。

もう少し重要なパーツを見てみましょう。

まだまだ緑色の葉がたくさん落ちています。

もし今の時期に葉が大規模に落ちているならば、神奈川で問題となっているナラ枯れのような大規模な落ち方をするはずです。

このようにナラ枯れの場合色は茶色ですよね。フレッシュな葉が枝ごと落ちている様子はありません。

一体どんな自然現象なんでしょうか?
その答えは枝を見ることで分かります!



実はこちらはとある虫が木に何かをした後なんです。

この写真と1つ前の写真には、枝に共通した何かが付いています。気が付きましたか?

それがどんぐりであり、この虫の目的です。

犯人の目的はどんぐりにある!

落下して外れてしまったものを除き、この落ちた枝にはどんぐりがついています。

枝を見つけたらどんぐりを観察してみましょう。秘密は帽子がある下側にあります。

どんぐりを外してみるとそこには小さな穴の痕がありますね。

まだ若い柔らかいドングリの実をかじり、そこに卵を産み付ける昆虫がいます。
その名はハイイロチョッキリ

ゾウムシとしては普通サイズで、先ほど伝えた枝が不自然に落ちている木の枝先に目を向けてみると見つかります。枝をたたいたりするとなお見つけやすいですね。 園内ではこちらのハイイロチョッキリにそっくりなクヌギシギゾウムシやコナラシギゾウムシがいます。 ドングリだけを落とすのか、枝とドングリを落とすのかでいる種類を予測することができます。


彼らはこの長い口を使ってドングリに産卵し、枝をちょっきりと切り落とします。

そんなところから名前が来ている可愛らしい昆虫です。↓はゾウの名を持つマダラアシゾウムシ

チョッキリはゾウムシと同じく口の長さばかりが注目されがちですが、説明したように植物を面白く利用するとてもユニークな昆虫です。

木の割れ目などにいることも多いので、落ちている葉をヒントに探してみてください!




木から茶色い葉が落ちていたら、それはナラ枯れかもしれません↓
aikawa-park.hatenablog.com
ゾウムシに興味の湧いた方は最後の写真のマダラアシゾウムシは気に入るかもしれません↓
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