1月のあいかわ公園自然情報
真冬の公園で楽しめる自然情報をお届けします。冬ならではの出会いや楽しみ方がありますよ。
まずはミカンの仲間の果実です。相変わらずサルや鳥に食べられず不人気ですね。色合いがきれいなのでお客様からの人気は高いようです。
酸味が強いのか苦みが強いのか。
酸味の強いゆずでさえ鳥に食べられることを考えると、凄そうな味ですね。
1月といえばロウバイです。見ごろを迎えたロウバイの甘い香りが人を引き付け、写真を撮っている方ともよく出会います。
今年は紅梅を始め、少し季節の進みが遅いように感じます。
人の少ない園路ですが、冬らしいもの寂しさを感じられます。木々が多い茂っているとにぎやかなものですが、枯葉と隙間だらけの枝はこの時期ならではの風景ですね。
越冬中のツヤアオカメムシを見つけました。木造人工物の隙間に隠れているようです。カメムシはフェロモンか何かで良い場所を共有しているかのように1匹見つけるとまとまって見つかります。その場所は落ち葉の下だったり軒下や、何かの隙間であることが多いです。去年はクサギカメムシが多かったのですが、今年はツヤアオの年みたいです。
日中はかなり過ごしやすい気候が続いています。暖かい日差しの影響で一部のツツジが咲いてしまっているのを目にしました。今咲いてしまうと春の開花分が減ってしまうのですが、植物も春と勘違いしてしまうほどポカポカしているんですね。
冬といえば実はガの時期です。蛾の一部にはこの時期にしか出ないものがいます。フユシャクの仲間で親しまれているのですが、見えるでしょうか?
これがフユシャクの♀です。♀には飛べる翅は無く、退化した翅があるか、ほとんど退化してしまっています。サクラのものは桜につく地衣類に擬態をしていると思われる色合いをしています。こうして樹皮につき、夜間フェロモンを利用して♂を呼んでいます。
見つけるのが大変です。