あいかわ公園自然観察ガイド

あいかわ公園で見つかった植物や昆虫などの自然情報を発信していきます。

植物と毒

あいかわ公園では、夜間にシカやイノシシなどの動物が訪れていきます。園芸植物を植えても普通の植物では数日で食べられてしまいます。
自然でも同じようにたくさんの植物が食べられた後が見つかるのですが、中には全く手の付けられない植物たちもいます。

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見た目と色あいがとても綺麗な植物
写真の植物はヒメウズと呼ばれ、冒険の森入口の日当たりのよい斜面で見つけることができます。
鳥頭(ウズ)とはトリカブトの事を指し、そのお友達であるヒメウズも根に強い毒を持つと言われています。
葉っぱがおいしそうなので要注意ですね。

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ピンク色のカーテンのような美しさ
ベニバナアセビも美しい花ですが実は毒を持っています。ツツジの仲間は毒をもつものが多いです。あいかわ公園はつつじで有名なのですが、基本的には毒があり、シカの食害にあわないのです。公園の植物も違った視点で見てみると面白い発見がありますね。

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クローバーに間違われることが多い植物
カタバミも毒ではないですが独特の特徴を持ちます。シュウ酸というホウレンソウなどに含まれる成分を持っており、少し酸っぱい匂いがするのです。この酸を生かして10円玉を使って実験を行うことができます。この植物の葉をつぶして出た汁を10円玉にこすり付けてあげると、なんと10円玉が綺麗になるのです。理科の実験のようでとても面白いですよ。ぜひお子様と試してみてくださいね。

春を感じる植物

あいかわ公園の日当たりのよい所はもう既に春模様です。いよいよ来たかと思わせる植物が出てきましたのでご紹介します。

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みんな知ってる春の植物
葉っぱでは馴染みがない方も多いかと思います。これはスギナという植物で、今まさに花粉を飛ばしている杉に見た目が似ているからそのように名付けられています。
スギナはメジャーな山菜であり、春の代表格であるツクシなのです。ツクシを取りたい方は今のうちに写真の草を見つけておくとたくさん取ることができると思いますよ。あいかわ公園では今のところパークセンターの近くでのみ見つかっています。
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春先と言えばこの植物
同じくパークセンター付近では、フキノトウの小さいものが出てきています。フキノトウと言えばやはりてんぷらやフキ味噌などで食利用できることが有名でしょう。個人的には苦手な風味なのですが好き嫌いは分かれる味だと思います。好きな人は大好きでしょう。葉をちぎったときの香りがそのまま楽しめますよ。

意外に思われるかもしれませんが身近なところでも食べることのできる植物たちは結構生えているものです。

花の形と植物の戦略

あいかわ公園はつつじの仲間が多く植えられており、4月下旬ころからは一面の大変美しい景色を楽しむことができます。
その時期には少し早いですが、早速ツツジの仲間の一つであるベニバナアセビがふれあい広場にて咲いています。

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花の数がとても多い
ピンクと白の色合いで春の訪れを感じさせるアセビですが、花が下を向いていることや壺のような形をしている特徴があります。
わざわざ入口を狭くしてしまうこの形に一体どんないいところがあるのでしょうか?少し見てみましょう。

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ピンクの花の内側
花の内側はこんな風になっています。
なにやら細い糸状のようなものが見えると思います。虫が壺の入口から入り、この横に飛び出ている糸に触れることで、糸が一緒にくっついている雄しべが振動し花粉が落ちるのです。
下向きの花ですから、虫が入ってきて、上に上がってくる時に花粉をばらまいてくっつけるわけですね。
入口をよく見ると花粉が付いているのが見えると思います。

細い花の中ではこんなに賢い植物の知恵が隠れていたんですね。ちなみに蜜は一番奥(写真の白い付け根)にあります。蜜を食べるためには花の中を登らざるを得ないわけです。
虫にはごちそうでも人には有毒植物なので口には入れないようにしましょう。

あいかわ公園で動物の痕跡を探すには? その2

先日に引き続きあいかわ公園で動物の痕跡を見つけるポイントを紹介していきます。足跡と獣道以外にも見つかります。
ふれあい広場や園内の道を歩いているときには、木の下から1m位の場所をよく見てみてください。そこには痕跡が残っている可能性が高いです。

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下部分は茶色だが、途中から白になっている

皆様は背中がかゆい時に腕を使って掻くことができますが、4足歩行の動物は自力で背中を掻くことができません。なのでこのような木に体をこすりつけて掻いているんですね。

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写真中央に痕跡が残されています。
運が良ければこのように動物の毛を発見することもできるかもしれません。

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黒い塊がおちていることも
ふれあい広場を中心に風の丘や園内の各所には、黒いうんちが落ちていることもあります。
うんちから動物の種類を想像してみましょう。勇気が必要ですがこのうんちを半分に割ってにおいを嗅いでみてください。うんちの匂いが臭ければ肉食性の動物で、匂いがしないか弱ければ草食動物である可能性が高いです。
うんちを割ってみた後は手を洗うことも忘れないようにしましょうね!

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上側には葉がしっかりあるが、下側には葉が全くない
ふれあい広場や冒険の森付近では、不自然に葉っぱの下側がない植物がみられます。
これは、黒いうんちをしたのと同じ動物が葉っぱを食べてしまったのです。1m位のところまで葉っぱが食べられているのでかなり大きいことが分かりますね。運が良ければ、食べ痕もしっかり見ることができますよ。

あいかわ公園で動物の痕跡探しに挑戦してみてはいかがでしょうか。

あいかわ公園で動物の痕跡を探すには? その1

あいかわ公園で動物に遭遇してみたい!という意見を自然観察ガイドをしているとよく聞きます。直接出会うことは大変難しいのですが、動物が来ていた跡であれば比較的簡単に見つけることができます。そしてあいかわ公園ならではの魅力だと思います。
今日は、動物に興味のある皆様にどんな場所を見ると痕跡を見つけられるかをお教えします。ぜひ参考にしていただいてあいかわ公園で試してみてくださいね。

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なんの変哲もないような斜面?
まず注意してみていただきたいのが土の上です。写真のような足元が土の場所には動物の足跡が残されている可能性があります。
普段は見ないような所をしっかりと見る必要があるんですね。
さらに写真には動物たちが通る2本の獣道もあります。わかるでしょうか。 獣道をみつければ足跡がある可能性がとても高くなります。
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動物の足跡は、足の形がくっきり残ります
あいかわ公園では、このような2つのたらこを押し付けたような足跡がたくさん見つかります。犯人は大きな角の生えた動物さんです。

植物で種飛ばし遊び

あいかわ公園を訪れて自然の物を使って遊びたい!と思われる方も多いと思います。
植物を使って簡単に楽しめる不思議体験をご紹介します。

あいかわ公園園内では、ここ最近の暖かい気温からたくさんの花が咲き始めています。目を凝らしてよく見ると、恐らく一番見つかるのは白い小さな花ではないでしょうか。

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葉は直径で6~7cm 花は2~3mm程度で小さい
以前紹介したミチタネツケバナという植物で、春に皆様が見かけることも多い菜の花のお友達です。この花では、とある不思議体験をすることができます。

ところで皆様はホウセンカという植物を聞いたことがあるでしょうか?恐らく小学生の時に名前を聞いたことがあるかと思います。
その特徴は、種に触れると弾けて飛ばすというものです。

実は同じような特徴をこのミチタネツケバナも持っているのです。

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タネは2cm程度だが細い
ミチタネツケバナは、園内のパークセンター前の植込みでよく見られるほか冒険の森入口の斜面にもたくさん生えています。
ついている種を見つけたらポンポンと叩いてみましょう。きっとそれに反応して弾けるはずです。

この植物の賢いところは、種がべとべとしているので弾けた跡触れたものにくっついて運ばれるのです。たくさん生えている場所でやるととても面白いですよ。ぜひお試しください。

木にくっついているもの

冬場は木々が付ける葉っぱの多くが落ちており、あいかわ公園ふれあい広場の木もスケスケの寂しい色合いをしています。ところが、冬だからこそ見つけることのできる緑色があります。それが蛾の繭です。

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見た目は巾着のよう

ふれあい広場の桜が植えられている付近のエノキの木(オオムラサキ保護用の柵がある)や、公園のコナラの木をよく探してみてください。きっと明るい緑色の写真のような繭を見つけることができると思います。
この大きな繭は、日本でも最大種の蛾たちが所属するヤママユガというグループのウスタビガという蛾の繭です。

皆様は蛾をイメージするとき、どれくらいの大きさをイメージするでしょうか?恐らく大きくて3~4cm位だと思います。
ウスタビガはなんと羽を広げると10cmを超える大型の蛾なのです!
ウスタビガの写真がないので、同じ仲間で同じ大きさ位のオオミズアオの写真を貼っておきます。大きさの参考にしてください。

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手の横幅より少し大きいサイズ
オオミズアオも恐らく公園にいると思います。
ヤママユガの仲間のポイントとして、ぬいぐるみのようなとてもかわいいフワフワの体があげられます。これは実際に触ってみないと分からないかもしれません。今年の虫取りはぜひ大きな蛾を取ることに挑戦してみてください。あいかわ公園でも今のところ3種類のヤママユガの仲間の幼虫を確認しています。