パークセンターにシイタケ出現中
現在パークセンターで木から生えているシイタケを展示しています。日々成長しており、シイタケがなくなるまでの期間限定展示です。
シイタケはスーパーなどに並ぶ食材として人気が高いものです。しかし自然界でシイタケがどのように生息しているのか?を観察する機会は多くはありません。
そもそもシイタケとは何でしょうか?
エノキタケがエノキに生え、マツタケが松に生えるようにシイタケはシイ(どんぐり)の木に生えるキノコであることが由来であると考えられています。
皆様が日々食べるシイタケの部分というのは子実体(しじつたい)と呼ばれる胞子を飛ばしていく部分です。
ではキノコの部分が本体でないならば彼らは何なのか?と聞かれれば木材を分解する菌類であると言えます。木材を分解する菌類は自然界中に幅広く生息しています。彼らが持つ優れた能力の一つに難分解性の植物細胞を分解する力があります。
例えば落ち葉は秋にとても厚く堆積しますが微生物により分解されて木々や土中の栄養分としてまた循環していきますよね。加えて植物が落とすものとしては枝や枯損した幹なども含まれます。
こうした難分解性の物質が大量に地表を覆ってしまえば地上は枝や枯れ木まみれになってしまいます。しかし実際にはそうはなりませんよね。
枯れ木を分解し養分を再び土壌に返すのがシイタケを始めとする腐朽菌(ふきゅうきん)の仲間たちです。シイタケの本体はシイタケの可食部が出ている木材の中に白い菌として存在しており、枯れ木に含まれる栄養分を分解しながら3年ほどの月日をかけてようやく我々が食べるシイタケが出てきます。
冬の食材として重宝するシイタケにこんな側面があるとは驚きですよね。そうした木々を分解して出てきたキノコの姿をそのまま展示していますので、興味のある方はお早めにパークセンターまでお越しください。