あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

冬芽観察が楽しめる冬のあいかわ公園

冬のあいかわ公園で何を見る?

1月に入り冬らしい気候も感じられる日々が続きますね。
あいかわ公園の木々たちもすっかり葉を落としてしまい園内は寂しい雰囲気が漂っています。

そんな雰囲気の中だからこそ楽しめるのが冬芽の観察ですね。

冬芽の違いをよくみてみよう


冬芽には色々な種類が見られます。しかし最初はそういった用語などに捕らわれずに純粋な違いを見ていくのをお勧めします。

下手に先入観を入れてしまうよりも自分の思うように感じたことを見ていけばいいと思うのです。

例えば上の写真はミズキという植物です。この冬芽は枝も芽も赤いのが中々にユニークですよね。

ミズキは雑木林の普通種であり、ちょっとした木々の環境があれば目にすることができます。

園内にはミズキ科の植物が複数見られます。これはクマノミズキという植物で、葉や花の雰囲気ともにミズキにそっくりです。

しかし冬の時期であれば2種の違いは初心者でもわかるくらい簡単に判別できますね。

クマノミズキの冬芽は黒く、そしてなんだ固そうな印象を受けるはずです。たくさんの冬芽を見ていく中で何が違うんだろう?という点に興味を持ち始めたならば植物的な名称を覚えていきましょう。

いくつか見やすい冬芽を紹介しておきます。

イヌシデは冬芽も大きく観察しやすい種類です。イヌシデの仲間も雑木林の普通種であり、冬は茶色い芽を付けています。
アカシデという芽が赤っぽい冬芽もあり、比較が楽しめる種類です。園内では冬芽を利用する虫こぶの生成も見られ、通常の芽と異形になった芽を見ることもできます。

ドングリの冬芽はボリューム感があって面白いものです。植物には上の方がより伸びやすいという性質があります。そのため幹の途中につく芽の数よりも幹の先端につく芽の数の方が多くなりがちです。ドングリの仲間はこの傾向がより強いようで、複数の可愛らしい芽がおしくらまんじゅうをするかのようにギュッと集まっています。可愛らしいのでお勧めです。

その他冬芽について聞いてみたいことがあればパークセンターの自然観察ガイドまでお尋ねください。
冬の自然情報などにもお答えします。