あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

冬芽のタイプ 鱗芽(りんが)

冬場にできる楽しみの1つとして、先日は冬芽を紹介しました。今日は冬芽ってどんなものがあるの?違いって何?どんなところを見ればいいの?と言ったポイントを園内の冬芽とともに紹介していこうと思います。
冬芽にはいくつかのタイプがあります。その違いを見分けていくのが最初は面白いと思います。分かりやすいのは鱗芽(りんが)と裸芽(らが)の違いですね。
今日は鱗芽を見てみましょう。
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写真は甲虫の木ことコナラの芽です。三角コーンのような可愛らしい形に目が行きますが、さらに細かい所にも目を向けてみましょう。このコーンをじっくりと見てみてくださいね。すると何やら出てきたばかりのタケノコのように皮が付いているのが分かるかと思います。固い葉のようなものが来年出てくる葉をしっかりと守ってあげているんですね。鱗のように見えます。
鱗芽は写真のように非常にわかりやすいです。ついている数なども分かりやすいですし、色や形ももちろん判別に役立ちます。
コナラをベースに何種類かの芽を比較してみましょう。
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こちらは同じドングリの仲間であるシラカシですね。ドングリの仲間同士なだけあって、冬芽の雰囲気はとても似ています。しかし、色については緑色~黄緑色の物が多く、色の違いで分かりやすいですね。まあその前にシラカシは冬に葉を落とさないので、真っ裸のコナラとはその時点で違いが分かってしまいますが。
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仲良く並んだカエデの仲間の芽です。色はコナラにそっくりですが明確な違いがあります。それが冬芽の付き方です。コナラは先端には複数個が付くことが多いですが、基本的には1つずつ付きます。これはコナラの葉が互生(ごせい(右左と交互に葉が付く))ためです。カエデは左右両方に葉を広げる対生(たいせい)なので冬芽の時点で仲良くくっついているんですね。
対生と互生が分かるだけで種類が絞り込めることもあるんですよ。
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これまでと比べると大きめなのがイヌシデの冬芽です。鱗の雰囲気もごつごつしていてかっこいいですね。この植物はコナラやクヌギと並んで雑木林で見られやすい種類なので、実は身近で観察しやすい種類です。
今日紹介したのはほんの数種類ですが、鱗芽だけでも結構な違いがあることが分かったのではないかと思います。明日は裸芽を見てみましょう。