冬でも確実に探せる虫 ヨコヅナサシガメ
冬に昆虫を探してみたい方は桜の木を中心に探してみるのがおすすめです。
ヨコヅナサシガメというカメムシの仲間が集団越冬している場面に遭遇できるかもしれません。
実際には木のどんなところにいる?
特におススメなのは木の名札の裏側です。
彼らは寒さをしのぐために木の窪みや枝の付け根でお団子状に集まります。
そういった場所を見ていくと次々に見つかるはずです。
園内のソメイヨシノは幹が太いので板自体がかなり大きく、隠れるのにうってつけです。
黒と赤の虫とはいったいどんな色でどんな姿なのでしょうか?
板をめくる時には必ず端っこを持つなど注意してめくってくださいね。下手をするとトラウマになりかねません。
集団で越冬するヨコヅナサシガメ
ではめくります。
大量の虫がダメな人は見ない方がいいかもしれません。
ここではなかなかの密度でヨコヅナサシガメが過ごしていました。
これはその子供たちですね。
子供のヨコヅナサシガメは特に黒赤の警告色が派手で、触れるなよとアピールしています。さすがに冬場は鈍いですが、活発な時期では人間も刺します。
結構凶暴な種類で、セミのように鋭いストローを持つんです。
虫嫌いの人からすると一度見ただけでもショックを受ける人がいてもおかしくありません。
一匹単位だとこんな感じですね。成虫になるとそこそこの大きさになります。3cm位でしょうか。幼虫はたくさん見かけるのですが、成虫は意外と見かけない種類ですね。
彼らは昆虫の中では上位の存在で、餌となるほかの虫たちに鋭い口を突き刺して体液を吸います。外来種である彼らがたくさん現れてしまうと、もともと日本に存在していた昆虫が捕食されて大きな影響を受けてしまいます。
また、サシガメの仲間は人も刺します。不用意に触れてしまうと刺されかねないので注意してください。
とここまで述べてきたように自然観察的な意味合いで見ていくとこの虫は危険を表す色合い、外来種である、成虫越冬で年中みられるなどいいネタとして利用できるのです。
扱いには注意が必要ですが、翌年の春までは同じ場所で見られ続けるので、皆様もこの集団越冬を探してみてください。