秋のあいかわ公園でチョウの観察
秋となると昆虫たちも終わりだと思っている方は多いです。しかし探し方をしっかり押さえておけばまだまだ昆虫たちに出会うことは可能です。
石小屋ダム方面で昆虫探し
紅葉にはまだまだ早いですが、それだけまだ暖かいということ。紅葉にはまだまだ早いような雰囲気ですね。
そのまま石小屋ダムの方に進んでみましょう。
センダングサの仲間は背丈がおおよそ1m近くになる黄色の小粒の花です。
非常に虫に好かれる花で、日差しのある暖かい日にはよく訪花性の昆虫が飛んでいます。
どんな蝶がやってくるのか見てみましょう。
ヤマトシジミはとてもよく来ています。晩秋まで見られる普通種の蝶ですが、食草のカタバミよりもセンダングサの方が好きなようです。
白いシジミチョウを見かけたらほとんどの場合ヤマトシジミです。
この公園にはツバメシジミやルリシジミなどの似た蝶もいます。ツバメシジミは来そうですが、見かけるのはヤマトばかりですね。
秋のシジミチョウの代表格、ウラナミシジミが来ていました。
関東では秋ごろから見かけるチョウです。模様がとても美しく、止まっていれば一目でわかります。ヤマトよりも1周り大きく、飛翔速度も速いので、慣れてくると飛んでいても分かりますね。
ヒメアカタテハも秋の代表的な蝶ですね。
この蝶はヨモギなどを食草としており、幅広い草地で目にすることが可能です。成虫越冬する性質もあり、これからの時期もまだまだ見ることは可能ですが、美しい色合いを見るには今の時期がおすすめです。
蝶の仲間はどんどんボロボロになってしまいますからね。
ふらりとアサギマダラが通っていきました。関東の北側の方面で過ごした個体でしょうか?
アサギマダラは個体によっては1000㎞以上の旅をする蝶です。旅へ向かう前の準備としてあいかわ公園を訪れ、栄養補給をしていたのかもしれませんね。
本来は在来のフジバカマなどで目にすることが多いですが、蜜源としてこうした外来種も使っているのですね。
チャバネセセリはそろそろおしまいです。
見かける個体はどれも歴戦の個体ばかり。吸蜜植物の少なくなるこの時期に一生懸命蜜を吸っていました。
今日紹介した蝶たちの中では一番飛ぶ速度が速いですね。虫に慣れていない方は目で追えないと思います。
複眼が大きくてかわいい蝶なので、見られるうちに見ておくのがおすすめです。