身近な美しいシジミチョウ3種
ヤマトシジミと言う蝶が身近にいます。身近な蝶では最もよく見られるのですがこの蝶には似た種類がいます。
小さなシジミチョウ3種を比較するので似た蝶のどんなところを見て種類を見分けていくのか、蝶の観察の参考にしてみてください。
どこが違う?3種のシジミチョウ達
まずはその3種を紹介します。
大きさは同じ位なのですが蝶の姿を見てみるとその色合いが違うことが分かりますよね。
分かりやすい色合いのベニシジミ
特に真ん中のベニシジミは身近なシジミチョウの中ではオレンジ色をしているため、飛んでいる段階でも種類を見分けることができる優しい種類です。
止まっていても実に鮮やかですよね。
ただのオレンジに見えますが鱗粉と言う粉があるため、実物はややてかてかしています。
特に蝶になりたての個体は思わず見つめてしまうほどの美しさですね。
ベニシジミは川沿いから空地まで幅広い場所に生えるスイバと言う酸味の強い植物を餌にしています。
そのため見られる環境がヤマトシジミと被っています。特に草地環境であれば一緒に見られることが多いですね。
ややこしい種類ツバメシジミ
ヤマトシジミと特に似ている難しい種類はツバメシジミです。
見られる環境もヤマトシジミと同じ草地環境であるため、飛んでいる段階では見分けられないことが多いです。
しかし、ツバメシジミはたくさんの装飾があるため、そこに注目すれば見分けられます。
翅のお尻側を眺めてみるとそこにはオレンジ色の鮮やかな模様が入っていますね。
そして蝶の状態にもよりますが新しい個体であればトゲ状の突起が付いています。
ぱっと見は似ている蝶でも比較してみると全然違うことが分かりますね。
ヤマトシジミも紹介
ヤマトシジミは灰色の眼を持ち、黒い点が「?」のように綺麗に円を描きながら入る蝶です。
この蝶はコンクリートの上などでも成長できる「カタバミ」と言う植物を食べて育つことができるため、街中でも見られる身近な蝶です。
どこでも飛んでいますね。
冬を除いていつでも見られる蝶ではありますが、多数の蝶が乱れ飛ぶさまを見ると非常に美しく、思わず眺めてしまう蝶です。
シジミチョウを見分けるならどんなところに注目する?
今回紹介した3種だけでもシジミチョウの仲間の見分け方は分かります。
1つ目のポイントは色ですよね。
(銅のような独特な色のムラサキシジミ)
種類ごとに色合いが大きく異なる種類がいるため、ベニシジミのような色に特徴のある種類であればそれだけで見分けることができます。
2つ目のポイントはお尻にあるトゲです。
(オオミドリシジミのお尻のトゲ)
ツバメシジミに見られるようにいくつかの種類にはこのトゲが見られます。
お尻を見てトゲがあるのか、そして色はどうなのかが分かれば種類はなかなかに絞り込めます。
3つ目は翅の輝きですね。
シジミチョウの仲間では翅を広げた時の輝きが種類を絞り込むのに役立ちます。
その輝きには青、緑、紫、黒などなど様々な色合いがあります。
3つのポイントを見て行けば種類の特定とまではいかなくとも、この種類の仲間までは絞り込めるので、試してみてください。