あまり名を聞かない蝶
秋の豪快に咲く花の周りでは様々な蝶が蜜を吸いにやってきています。
この時期に多いのは夏眠から目覚めたタテハチョウの仲間で、ナワシログミやカワミドリなどの香りの強い花にやってきています。
山側に位置するあいかわ公園では図鑑位でしか名を聞いたことの無いような蝶が見られることもあります。
(レッドデータ種ウラギンヒョウモンなど)
というわけでこれらの花のある場所で蝶を探索していると、明らかに小柄なイチモンジチョウのような蝶が現れました。
飛んでいるときはこのイチモンジチョウを想像していましたが、捕まえてみるとやはりより小型でイチモンジではないようです。
思い当たるその蝶の名はサカハチチョウ。
宮ヶ瀬エリアでのレア度はいまいちわかりませんが園内では初めて見ました。
園内では珍しい?サカハチチョウ
こちらがサカハチチョウです。 上の写真と同じ蝶じゃないかと突っ込まれそうですが、よく見てみてください。
翅の白線がずっとつながっていますし翅の端にはオレンジ色の模様もあります。
サカハチチョウはその名の通り漢字の八を逆さまにしたような模様から名前が付けられています。
この個体はかなりのボロなのですが、サカハチチョウの場合には翅の裏側を見てみるのが分かりやすいでしょう。
するとひび割れたガラスのような独特の模様を見つけることができます。
飛んでいるときに勘違いしたイチモンジチョウと比べてもこの点は一目瞭然です。
サカハチチョウには春型と夏型がいる
今回捕まえたものは夏型のサカハチチョウで、綺麗な個体では黒に白い線とオレンジの線が走るものです。
春型は残念ながら捕まえていないのですが、そちらも非常に綺麗です。
イメージとしては
夏型の裏側の翅が表側に来る感じでしょうか。
春の朝焼けのような非常に綺麗な色なんですよね。
思わぬ遭遇に驚きましたが捕まえられたことで公園にいることが分かりました。春型も見てみたいものですね。