ミカンが好きなアゲハの仲間が多いけれど...
多くの身近なアゲハはミカンの木が好きです。しかし、身近に見られながらも他の木が好きなアゲハがいるのです!
それが今回のアオスジアゲハです。
しかし、香りのいい木が好きなのは変わらず、クスノキと言うスパイスでいうシナモンが含まれるグループの木を好みます。
夏にはクスノキの周りを飛ぶ優雅な姿が見られますよ。 とはいえ他にも効率のいい探し方があります。
アゲハの仲間は不思議なことに赤色の物に吸い寄せられます。
花でなくとも赤い何かに寄っていくんですよね。
それゆえ探すときには赤い花を探してみると見つけやすかったりします。
園内では赤いツツジにこの青いアゲハが来ていました。
初夏に見かけるととても爽やかな印象を与えてくれ、赤い花に水色と画面が華やかです
大きな青模様はかなりインパクトがあり、見ればまず覚えられるアゲハと言えるでしょう。
普段飛んでいるアゲハはまず捕まえられませんが、このように食事時となれば話は別です。
絶好の捕獲チャンスなので捕まえていきましょう。
ということで1枚目とは別の子なのですが捕まえました。
1枚目の子と比べると擦れが目立ちますね。
蝶には鱗粉(りんぷん)と言う粉が翅についているのですが、蝶になりたての時が最も鱗粉があり、雨に打たれたりするにつれてこのようにボロボロになってきます。
翅を外側から眺めてみると、青い模様がかなり大きいことが分かります。
では翅を広げてみるとどれほどの大きさになるのでしょうか?
翅の形などよりもまず青色の面積の広さに目が行ってしまいます。
アゲハの代表格キアゲハと比べてみても、模様のインパクトがかなり強いことが分かりますね。
(ちなみにキアゲハもミカンに来ない仲間です)
この模様は関東圏ではアオスジアゲハにしか見られません。関西以西ではミカドアゲハと言う白っぽい蝶がいますね
青いアオスジアゲハを見ているととあることに気が付きました。
なんと彼らは足までも水色であることが分かったのです。
ファッションであればトップスと靴の色を合わせる技があったりしますが、翅と足の色を同じ色で揃えるとはハイセンスな奴です。
アオスジアゲハにはより黒が濃く、色の対比が強くなる夏型もいます。
色の違いを楽しませてくれる素敵な蝶ですね。
熱い日差しの中、爽やかな水色の蝶を捕まえてみてはいかがでしょうか? なかなか難しいですが、見つけると嬉しいですよ。
園内の虫に興味の湧いた方は↓のカテゴリーから虫の黒三角をクリックすることで蝶や甲虫などのテーマ別に記事を読むことができます。
虫取りお役立ち情報では、注意点やコツなどの情報が盛りだくさんです。
公園に来る前に探したい虫を探しておきましょう!
園内の自然について聞きたいことがある方は緑色のゼッケンを着た自然観察ガイドにお気軽にお尋ねください。