あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

あいかわ公園の1年を振り返って 6~9月

夏場はあいかわ公園の自然を満喫する最高の期間になります。多くのお客様が甲虫を求めて今年もやってきていました。あいかわ公園は特にトラップなどを設置しませんので、自然のままの条件で探すことになります。故に早い者勝ちの側面が強いです。 多くの方は…

あいかわ公園の1年を振り返って 4月~5月

先日よりあいかわ公園の1年間の自然を振り返っています。年末年始ですが自然に興味のある方は是非とも季節を覚えておいて、その季節に訪れてみてください。 4月になると園内ではツツジが賑やかになります。もはやお花の絨毯です。写真の小さなクルメツツジ系…

梅と付くけど梅じゃないロウバイ

先日は風の丘に咲く梅を紹介しました。同じ時期に冒険の森付近では真っ黄色でとても甘い香りを放つロウバイも咲き始めました。一年ぶりに嗅ぐこの甘い香りはやはり素晴らしいです。冒険の森前の道を通った方の多くが花ではなく、きっとこの香りで気づくこと…

紅梅が咲き始めたようです

あいかわ公園内には実はウメの木が何本かあります。ふれあい広場に3箇所、そして風の丘には外周に沿ってずらりとウメの木が並んでいるのです。 そんな梅の中でも赤色の花を咲かせる紅梅が花を咲かせ始めました。辺りはとてもいい香りがしています。 太陽の光…

厚い氷が見られました。

19日ごろにとても寒い日があり、朝は-3℃ほどまで冷え込んだようです。あいかわ公園の水辺でもこの寒さで変化が起きたようです。 写真では伝わりにくいですがこの日はじゃぶじゃぶ池の全面が凍り付きました。今年初の氷と言うことで記念に割っておこうと思い…

ツバキの花には何がある?

先日の記事でヤブツバキとサザンカを見比べてみました。その結果、花の落ち方が違うということが分かりましたね。ツバキの場合花が綺麗にそのまま落ちてくれるので、花の観察をじっくりすることができます。 昨日落ちていたヤブツバキの花です。落ちて時間は…

ツバキとサザンカ 2種の似た花の違いとは?

真冬に見られる花と言うのはそれだけで貴重なものだと思います。街中や自然の中を見ていると、赤い大輪の花が咲いているのを見ることができるのですが、皆様はもう見たでしょうか。 あいかわ公園の南駐車場では、とても綺麗なピンク色のサザンカが咲いていま…

巨大植物の冬芽の大きさは? ホオノキの冬芽

大きな葉を持つ植物と聞いて、皆様はどれほどの大きさの葉を思い浮かべるでしょうか。手のひら位ですか?それとも顔が隠れるくらいでしょうか。あいかわ公園にも巨大な葉を持つ植物があります。ホオノキと言う植物で、この植物は葉も花も超巨大なのです。 今…

粉を吹き出すツチグリと言うキノコ

冬場から3月頃にかけて少し日陰の土の上には変わったキノコが現れます。見た目も面白いこのキノコは生き抜くための戦略でも面白い特徴があるのです。 まずはそのキノコ、ツチグリ探しに挑戦してみましょう。自然の中でツチグリに出会うためには、地面から顔…

冬に現れる面白い蛾  フユシャクの♀の姿は?

真冬になると虫も植物も見られない! そんな風に思われがちですが、この冬だからこそ見られる面白い虫と言うものもいます。それが今回紹介するフユシャクの仲間です。この仲間は11月下旬頃~2月頃までと真冬の期間だけ見ることができるのです。 ちなみにフユ…

トチノキの冬芽には粘り気があります

基本的な冬芽である鱗芽(りんが)と裸芽(らが)をこの前の記事で紹介しました。冬芽の中にはとても変わった面白い特徴を持つものがいます。その1種がトチ餅でおなじみのトチノキの冬芽です。 トチノキ自体非常に大きな葉をつけるので冬芽がそれだけ大きい…

冬芽のタイプ 裸芽(らが)

先日は鱗が張り付いたかのような面白い形の鱗芽(りんが)を紹介しました。もう1つよく見られるものとしては、裸芽があります。一体どんな形をしているのでしょうか?文字から想像してスクロールしてみてくださいね。 こちらはヤマボウシと言う植物です。冬…

冬芽の季節になりました。

本格的に寒くなってきましたね。植物達も自然の変化を感じ取って、すっかりと冬の姿になりました。そして今の季節だからこそ楽しめるのが冬芽(ふゆめ)の観察です。興味のある方はいつもたくさんの葉をつけているあの植物たちの今の姿を再確認してみましょ…

探し求めたイボタノキ? ウラゴマダラシジミを求めて

9月下旬頃からチョウ類の魅力に取りつかれてしまったのですが、その時には魅力的な蝶たちのシーズンはほとんど過ぎ去っており、その意気込みを来年の春~初夏にぶつけて園内のチョウ類層を調査しようかとも考えていました。しかし、今でも食草を調査しておけ…

再生する不思議な生き物 プラナリア(ナミウズムシ)

今年の冬は調べようと思っていた生き物がいました。サワガニやヘビトンボ、カワゲラなど綺麗な水の指標種がみられるあいかわ公園の沢沿いを調べ、ナミウズムシと言う生き物が見つかるかどうか探してみようと思っていたのです。ヤマビルも出なくなったのでち…

丸い葉を持つマメヅタが密集すると?

パークセンター前の沢沿いの道を目指して居りていると、コンクリート沿いに変わった植物を発見しました。地面にべたりと張り付いてまるで陣取りゲームのように辺りを埋め尽くそうとしているのです。 今回紹介するのはこちらのマメヅタです。このエリア一帯で…

落ちている枝を見かけたら、その断面を覗いてみよう!

冬場になると植物の中には葉を落とすものがいます。あいかわ公園の木々もたくさんの葉を落とし、今ではすっからかんとなった幹をさらしています。 落葉の中を探してみると面白いことに葉に加えて枝が目立つものがあるんです。これはいったい何でしょうか? …

閉じたまま咲く花? 閉鎖花(へいさか)の不思議

本格的に寒くなり、夏場にあれだけにぎやかだった地上も今はかなり静かな雰囲気です。冬場に見られる花は少ないのですが、そんな中に少し変わった花を見ることができました。 花なんてどこに咲いているんだと多くの方が思われたのではないかと思います。実は…

晩秋に咲くツツジ

今年のあいかわ公園ではツツジ祭りが開催されなかったので、あいかわ公園のツツジをいまいち見れなかったという方も多かったかもしれません。 4月頃から5月にかけてあいかわ公園ではツツジがものすごくたくさん咲きます。あいかわ公園の代名詞と言えるでしょ…

自然の音を感じて、生き物探しに挑戦。動物にも出会えるかも?

本日の自然観察ガイドはお休みします。あいかわ公園の植物達もすっかりと葉を落とし、寂しげな雰囲気となりました。しかし、この時期はその落ちた葉によって色々な生き物を探しやすくなる季節でもあります。落ち葉の中で立ち止まって耳を澄ましてみましょう…

森のわたり橋下の探索 その4 湿り気を好む植物達

森のわたり橋付近に差し掛かると、一気に狭くなる道を進んでいきます。 両端から飛び出るシダの仲間がかなり圧迫感を強めてきます。シダの中でも特に目につくのはこの種類です。こちらのシダ植物ですが、一体どちらの写真が表側だと思いますか? 何とも不思…

森のわたり橋下の探索 その3 トゲ植物に要注意

橋の下に向けて狭い道を進んでいきます。 道が道なだけに枝がたくさん落ちています。 そして歩いているとチクリと何か痛みを感じました。 どうやらつけていたゼッケンがノイバラ? バラ科っぽい低木に引っかかり、そのまま背中にくっついて垂れ下がり、なん…

森のわたり橋下の散策 その2 蝶と日向ぼっこ

森のわたり橋の下のあの沢沿いに向かって進んでいます。 圧迫感のある環境が苦手な方はこれから先を進むのがつらくなってくる頃合いです。午後の傾いた貴重な日差しの中には、私たちと同じように気持ちよく日光浴をしている生き物たちと遭遇する可能性もあり…