あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

落ちている枝を見かけたら、その断面を覗いてみよう!

冬場になると植物の中には葉を落とすものがいます。あいかわ公園の木々もたくさんの葉を落とし、今ではすっからかんとなった幹をさらしています。
落葉の中を探してみると面白いことに葉に加えて枝が目立つものがあるんです。これはいったい何でしょうか?
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これはネタ作りのために私がせっせと拾い集めたわけではなく、たまたまこの周囲に写真の枝が大量に落ちていたのです。もちろん中には葉っぱ付きの物もあります。実はこのトチノキと言う植物はとても大きな葉をつける植物で、写真に写っている場所は枝ではなく葉柄(ようへい)と言う葉を支える場所なんですね。
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トチノキの葉は非常に大きいです。写真では4枚の枯葉が映っています。なので葉っぱが4枚あると思ってしまいがちですが、実際には先ほど落ちていた葉柄の先に数枚の葉をつけるんです。少し難しいですが、こちらの写真では4枚ではなく、1枚の葉っぱなのがトチノキなんですね。
少し彫り上げてみます。例えば身近な適当な葉を選んでみます。
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カエデの葉を例にとりますが、葉は5つの頂点に分かれていますね。この葉の根元を見てみると、1つの細長い柄に繋がっています。ここが葉柄です。つまり、トチノキの場合このカエデの葉よりもさらに切れ込みが深くなり、葉がいくつかに分かれてしまっているんですね。(掌状複葉(しょうじょうふくよう))
このカエデの葉の頂点をそれぞれ葉柄に向けて切り取ってみると、1つ前の枯葉のような姿になることが想像できるかと思います。
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なので我々からすると枝を切り落としているかのように見えてしまうのですが、トチノキからすると普通に葉を落としているわけですね。
この葉柄は、幹とつながって水分などを送っているので、その跡があります。葉柄にも痕がありますし、幹の方にも痕があります。
葉痕(ようこん)と呼ばれるのですが、実はこの部分には木毎の違いがあってとても面白いのです。 しかしこれはまたほかの記事で特集しようと思います。
皆様も落ちている不思議なものを見つけたら、これはなんだろう?と疑問を浮かべてみてくださいね。