夏場はあいかわ公園の自然を満喫する最高の期間になります。多くのお客様が甲虫を求めて今年もやってきていました。あいかわ公園は特にトラップなどを設置しませんので、自然のままの条件で探すことになります。故に早い者勝ちの側面が強いです。
多くの方は子供が夏休みになる時期に甲虫を探し始めますが、実はそれでは遅いぐらいです。
特に成虫で冬を越すコクワガタであれば早いものであれば4月5月には動き始めます。6月に入ると最初のピークを迎えるようです。
この公園では捕まえやすい順にコクワガタ、ノコギリクワガタ、カブトムシ、ミヤマクワガタ、スジクワガタ、アカアシクワガタと並びました。丹沢の端と言ういい条件がこれだけ多くの種類を見つける環境にしているのでしょう。
もちろん簡単には捕まらないので自分自身の虫を見る目を鍛える必要があります。捕まえて当たり前のような準備なしの思考ではまずつかまえられませんね。
ここだけの話ですが来年はカブトムシの出現が大きく上がると思います。
園内の落ち葉を捨てるところが3年目にしてようやく機能し始めたからです。
この点に関しては私も出現数の変化に期待していますね。
なので甲虫に興味のある方はこの時期にはあいかわ公園を要チェックですよ。
樹液が出ていれば様々な虫が集まってきます。ここの蝶類も素晴らしいので、ぜひともチェックして欲しいですね。
代表的なのはオオムラサキです。なんとオオムラサキが見られることもある公園なんです。
図鑑でしか見たことのない方も多い蝶で、数が減少しているため神奈川県レッドデータブックでは準絶滅危惧種になっています。同じく街中では見られないスミナガシもたくさん見られます。
スミナガシは要注意種として登録されています。こちらもあまり見かけない蝶ですね。
夏期間のあいかわ公園は毎日が面白い発見ばかりです。丹沢のふもとに位置するため、珍しい蝶が流れてきたり、平地では見られないものがふらりとやってきたりと虫好きにはたまらない場所になっています。
もう1つ嬉しいポイントとしては今年は確実にタマムシを見ることができました。
暑い中粘らないと取れませんが、逆に言えばそれができれば取ることができます。憧れの虫がずらずらとみられる可能性がある場所、それがあいかわ公園なのです。
もちろん出会えるのは虫だけに限りません。
人気は昆虫に偏りますが爬虫類も見逃せませんよ。
まずカナヘビやニホントカゲなどトカゲの仲間もこの時期ならばまず出会えます。素早いので捕まえるのは難しいですが、チャンスが多いのは間違いないです。そして運が良ければヘビにも遭遇出来ます。
今日紹介したあいかわ公園の夏はほんのわずかにすぎません。 しかし虫などの自然が大好きな人には宝の山のような素晴らしい環境なので、冬の今から目をつけておいて損はないですよ。