もうそろそろ樹液の季節
樹液の甲虫探しにおいて何より役立つのは樹液を餌として利用する目につきやすい虫たちです。
カブトクワガタと言った甲虫採取に興味のある方はこのサトキマダラヒカゲと言う蝶を絶対に覚えておきましょう。
樹液が大好きなサトキマダラヒカゲは付近の木に樹液があることを教えてくれる樹液への案内人です。
特にあいかわ公園の場合にはこの蝶を追うだけで樹液のありかが分かります。
そういわれると試してみたくなりませんか?
サトキマダラヒカゲは飛んでいるとすぐに見つかるのですが、木でじっとしていると見つかりません。
なんだかすぐ見つかりそうな気配がしますよね。
では彼らの技を見てみましょう。
どうでしょうか?
白っぽいコナラの樹皮や乾燥した苔の色合いにそっくりですよね。これで鳥などの天敵の目を避けているのです。
慣れていないと人間も欺かれてしまいますよ。ただ、よく飛ぶので大抵目に付きますね。
サトキマダラヒカゲなど名前にヒカゲと入るものや、ジャノメと付く蝶には大抵目玉のような模様があります。
目玉模様をつけることで、万が一襲われた時にも模様の方を頭と勘違いさせることで生き延びる可能性が上がるのです。保険もばっちりかけている賢い蝶ですね。
おや?のどが渇いたのでしょうか。
蝶の仲間は樹液や花の蜜、果実などを好むので、時折こういったおちゃめな面を見ることができます。捕まえて手元で見てみないと見ることができない生態ですね。
個人的な感想ですが、この蝶は個体によっては人に寄ってくることがあり、恐らく汗などの水分に惹かれているのではないかなと言う感覚があります。
ズボンや虫網、手の周りを人懐っこく飛び回ることがあるんですよね。
ということでサトキマダラヒカゲと言う蝶を紹介してきました。
名前が覚えにくいという方は里に現れる黄色いまだら模様のヒカゲチョウの仲間と覚えておくとサトキマダラヒカゲとスムーズに覚えられるはずです。
黄まだら模様がイメージしにくいかもしれませんね。翅の表側が黄まだら模様なんです。
面白い色ですよね。
実は山に現れる黄色いまだら模様のヒカゲチョウもいるので(ヤマキマダラヒカゲ)セットで覚えたいですね。
その他平地や街中などではアカボシゴマダラというチョウも樹液の案内人として活用することが可能です。
その他スズメバチなども樹液探しに活用できます。
この夏は樹液の案内人を覚えて、彼らに道案内してもらっちゃいましょう!