あいかわ公園の今をお届け。
初夏らしい雰囲気が漂い、昆虫も植物も賑わいを見せています。園内を回って見つけた昆虫、植物を紹介していきます。
パークセンターの壁にてチョウが羽化をしていました。
数日前にタテハチョウの仲間の幼虫が多数みられており、運よく蝶になる瞬間に遭遇することができました。
幼虫の世界は過酷で大人の蝶になれるのはほんのわずかな蝶のみなのです。
幼虫はとてもトゲトゲしています。
今年は合計10匹近くの幼虫を見ましたが、成虫になれたのはこの子だけのようです。
ヒオドシチョウは意外と見かけない美しい蝶なんですよ。
元気に育ってほしいものです。食草はエノキでパークセンターの近くにあります。
その他出会った昆虫達
花の斜面の薄暗いエリアにてヒカゲチョウがお休みしていました。樹液や糞などの汁を吸いに来ることが多い蝶で、薄暗い環境が好きな蝶です。
汗にも寄ってくるようで人の周りを飛び回ることもあります。翅には目玉模様があり、眼の位置をごまかすことで鳥に頭部の位置を錯覚させ、致命傷を避けることがあります。この子もボロボロですね。
翅を持たないキラキラの虫、ヒメツチハンミョウにもたまに遭遇します。翅が退化しており飛べませんが、強力な毒を分泌する防御手段を持つ昆虫です。
腹部がとても大きい虫を見つけたら触らないように注意しましょう。 ハナバチの仲間に寄生するという面白い生態を持つ昆虫です。
地面に耳を傾ければ枯葉を分ける音が聞こえることがあります。
青緑の綺麗なアオオサムシが地面を徘徊しているかもしれません。ミミズや死んだ生物を食べる森のお掃除やさんで、元気に活動してくれています。ヒメツチハンミョウと同じく飛ぶ翅を持ちません。
お花たちもずらりと紹介
昆虫たちに人気のウツギの仲間たちです。そろそろ終わりを迎えそうですね。小型のカミキリムシの仲間がよく来ています。
背丈の高い草たちの中でひっそりとニガナが花を咲かせていました。
薄暗い場所で見かけることが多いキク科の植物ですね。
キク科は春菊のように苦味を持ちます。ニガナも苦い菜と言うことですね。
こちらはキウイフルーツの原種サルナシと言う植物のお花です。
他の植物に絡みつくつる植物と言う種類で、本来だと木の高い所で見られることが多いお花です。園内では高い橋の上からちょうどいい高さで見ることができます。
初夏の園内では意識を向けると至る所に昆虫を見つけることができます。足元の自然に目を向けて歩いてみてください。