ツツジの頃合いはどうですか?
今年はサクラもツツジも山野草も遅めのスタートを切っています。
サクラは27日の暖かさを境目に一気に半分くらい開花してしまいましたが、ツツジはまだまだの様子です。
噴水広場近くのベニバナアセビはそろそろおしまいのようですが、この花はコツバメと言う蝶に人気ですね。
コツバメ飛び出てくる!
コツバメは幼虫がツツジを食べる蝶で、一年の内春しか現れない貴重な蝶です。一見地味に見える茶色い翅と毛むくじゃらの体から見間違えることはほぼないシジミチョウの仲間ですね。
珍しい蝶ですがこの時期の園内では高確率で遭遇できる蝶です。ちょいと旬のツツジを見がてら意識してみてください。
園内ではミツバツツジが咲き始めています。
大型のピンク色の花をつけるツツジですね。
自生で出会おうと思うとかなり大変なツツジで、周辺では丹沢方面に登らないと見つけられないかと思います。
元々は背丈が低かったのですが、現在はなかなか大きくなってしまっていますね。
お花に意識を奪われないようにしつつ付近を眺めていると、多くの場合黒と青の翅の蝶が飛び出してくるはずです。よく止まる蝶なので追いかけてあげると?
道案内をしてくれるかのように飛び出してくるのはやはりコツバメです。しぐさがとても可愛らしい。
花も綺麗ですが私が追いかけてしまうのはやはりこちらの可愛い蝶ですね。
早咲きのツツジも眺めてみよう
季節的には早咲きのツツジ「ヨシノ」や「シロゲンカイ」が咲き始めています。
こちらはヨシノですね。赤と紫とピンクを混ぜたような色をしています。
ツツジは類似のシャクナゲと交配したものが何種類かあり、そういった種類は花が頂点から複数方向に付きます。
花付きから分かるようにヨシノもシャクナゲとの交配種です。
おっと そうこうしているうちにまたコツバメがやってきてしまいました。
反射的に追いかけてしまうので困りますね。
写真では伝わりませんが翅のお尻をすりすりしていて可愛いんですよね。
お尻を動かして頭部を誤認させるらしいですが、私からすると可愛いの一言です。
随分と人懐っこい子も来てくれました! コツバメの地味な色が鮮やかなツツジと言いバランスを取っていますよね。春しか現れないのがとても惜しい蝶です。触覚が前に倒れているのが見えるでしょうか? 恐らく植物が放つ香りや蜜などの風味を感じ取っているのでしょう。
森のわたり橋の手前ではヒカゲツツジがいい感じに咲き始めています。
珍しい黄色系のツツジですが花が咲いてすぐ汚れてしまうので、美しい姿を見るには咲き始めのタイミングがおススメです。今の一押しはヒカゲツツジでしょうね。
ヒカゲの名の通り薄暗い所に生えているからかコツバメは来ませんでした。
花だけでなく蝶も追いかけてみてね
その後歩いていると おや? もはやツツジではない場所にもコツバメが来ていました。
狙って見つける訳ではなく、歩いているだけでコツバメに出会えるなんて嬉しすぎますね。ツツジもコツバメもぜひ探してみてください。
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