あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

ヒメシャラのそっくりさん ナツツバキの花の不思議

あいかわ公園を訪れた際にはパークセンターのじゃぶじゃぶ池付近で咲くナツツバキと言う面白い花に注目して欲しいと思います。
ナツの名の通り初夏の季節に白い綺麗な花を咲かせます。
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掌より小さいくらいの花なのですが、花びらは5枚で中心に黄色い雄しべがたくさん見えますね。この色合いがとても綺麗なのです。芸術品のような美しい細工がされているんですよ。今日はこのツバキの仲間のナツツバキをじっくり見てみましょう。
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花のメインである花弁はあとで紹介するのでまずは花弁を取り除いてみました。中はこのようになっています。上から見ると無数にあった雄しべですが、根元にたどってみるとどうやら束になっているようです。おしべ全体を眺めてみると確かに一定間隔で隙間ができていますね。さらに分解してみましょう。
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バラバラにならずに綺麗に5つの雄しべを取ることができました!このツバキの仲間は5つの雄しべが根元でくっつくという面白い特徴があるのです。
雄しべの根元を見てみてください。色が濃い色に変わっているのが分かるでしょうか?リンゴの中心にある蜜によってリンゴの色が変わるように、ツバキのこの部分にもまた蜜がたまっているのです。ツバキの仲間の蜜は虫や鳥たちが大好きで、この部分を求めて顔を突っ込みます。すると顔にはたくさんの花粉が付くわけですね。ナツツバキは舐めてませんが、ヤブツバキの蜜はとても甘い味わいでしたよ。
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花弁はこちら。何やらスナック菓子で見たことのあるような形をしていますね(笑)エビ風味の軽いお菓子のようです。
質感はすべすべでよく見ると花びらにも脈が走っているのが分かります。これが模様になっていてとても綺麗ですね。花びらの先端にはこちらも同じく装飾のようにギザギザとしています。
ぜひ間近でじっくりと観察して欲しいですね

そんなナツツバキの花ですが、なんと朝に開いてその日の夕方には散ってしまう一日花です。
美しい花が一日で終わってしまうのはもったいない気がしますね。ナツツバキの木の下にはこのような光景が広がっています。
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ここでもおしべが5つにまとまって分かれている様子が分かりますね。
夏の終わりを告げるヒグラシの鳴き声のような寂しさが辺りに漂ってしまいます。