道端で白い花を見つけた。
白い小さな花をつける植物は多いので非常に迷いますよね。今日はその辺に咲いている植物の違いを見てみましょう。
お馴染みハコベラことハコベです。
その辺に生えている雑草と言う印象が強いですね。しかし花付きがよく、群れて咲いていると綺麗なものです。ちょうど今の時期に咲いている紛らわしい白い花を紹介していきます。
同じような環境で見かけるオランダミミナグサと言う植物があります。
外来種の植物ですが、花や葉の雰囲気が可愛い植物です。
特に葉は「ミミ」の名のように、可愛らしいウサギのような形をしています。
この2種は同じハコベの仲間であることから花が似ています。違う点は"見かけの花びらの枚数"です.
左のハコベを見て「明らかに10枚以上ありそう」と思った方もいるかもしれません。
しかしよく見ると根元の所で花弁が繋がっているんですね。 どちらとも5枚の花びらであるが、ハコベの方は10枚に見える。という点に注目すると見分けられるかと思います。
種類が変わります。白い花とは言えハコベとは全然雰囲気が違いますね。
花よりも種に注目するといいかもしれませんね。この剣状の種、もしくはナスみたいな形の種はアブラナ科と言う美味しい植物が多いカテゴリーです。
身近ではからしやわさび、サラダ油などがこのアブラナ科から得られたものです。
ミチタネツケバナの種には面白い特技があり、それを使うと?
こんなコンクリートの隙間にさえ入ってしまうことがあるんです。
剣状の部分は種が含まれているのですが、乾燥し始めた時に触れると弾けます。種には粘着成分があるため、飛んだ先や動物の体に張り付いて移動します。爆発する種なので一度実をつけるとあっという間に周囲を埋め尽くしてしまうほどです。
またまた種類は変わって、こちらは七草の一種ナズナです。ミチタネツケバナと同じくアブラナ科で、ハコベの仲間と比較すると花の形が違う点が分かりやすいですよね。アブラナ科に共通する特徴は上下に2枚づつ花弁を持つという点です。
かなり大型のショカッサイもこの時期に咲き始めるアブラナの仲間です。その花のつくりは上下に2枚づつであることからアブラナ科であることが予測できますね。身近な花の花びらの枚数が気になってきませんか?
花びらの枚数や付き方はそれだけで種を絞り込むことができることもある面白いポイントです。覚えておけば日ごろの散歩の楽しみが増えること間違いなしですよ。