昨年の春に見ていなかったエリアの植物を見てきました。
やはり見られるものは園内で頻繁に見かけるいつものメンバーになってしまうのですが、1種類だけ園内では見たことのない種類を発見しました。
この花なのですが、上に2枚下に2枚と計4枚の花弁を持ち、種は細長い棒状と言うことでアブラナ科の植物だということが分かります。
アブラナ科の植物と言えば食用油の原料であり、菜の花として食卓にも並ぶセイヨウアブラナ。
それからカラシナも春には有名ですよね。
園内ではタネツケバナの仲間がよく見られ、この手の花を見つけたらまずそれらを疑います。
参考までにミチタネツケバナを見てみましょう。
ちょっと花の開き具合が悪いですが、似ている種類なんですね。
違いの大きい葉を見比べてみましょう!
こちらが今回新しく見つけたアブラナ科の仲間です。特徴としては葉にかなり丸みがあり、縁に付くギザギザもはっきりと見て取れるという所でしょうか。あとは葉の大きさが同じ仲間たちと比べるとかなり大きめです。
ミチタネツケバナの場合こんな感じです。葉は丸いですがギザギザはないのが分かりますね。
より大型の物にタネツケバナがあるのですが、この雰囲気をより大きくした感じなのでタネツケバナの仲間ではないと思われます。
すると、このような雨後に水が流れ、沢的な環境を好むものとしてはコンロンソウの仲間が候補に挙がってきました。コンロンソウは馴染みのない名前だと思いますが、山の中の水気の有るような場所に春に訪れるとこの仲間が緑と白の美しい景色を作り出している所に遭遇することがあります。
葉の丸みから恐らくマルバコンロンソウでしょうね! 干上がる沢沿いとは言え、春の沢沿いに生える植物が身近に生えているとは思いませんでした。
良いものを発見できたのではないかと思います。