園内の色々な場所でタネツケバナと言う可愛らしい名前の花が咲き始めています。恐らくこの記事をご覧の皆様の周りにも生えているかと思います。
植物と言えば花が印象に残りがちなのですが、このタネツケバナの仲間(恐らくミチタネツケバナ)は葉も特徴的で可愛いのです。
種を面白い飛ばし方で飛ばすため、こういった植込みの端っこのわずかなスペースなどでも侵入することができます。
この植物は葉の色も大分個体差の大きい植物です。
特に冬の間は色の代わりが激しい印象を受けます。
一枚目のように緑色の物もあれば、少し赤色が入ったようなものもあります。今の季節は2枚目の写真のような色合いのものが多いですかね。
タネツケバナの仲間は開いた花のように全方位にかけて葉を広げます。これにももちろんいいことがあるのですが、いったいどんないいことがあると思いますか?植物の栄養を作るメカニズムを考えてみると分かりやすいかもしれません。
こうして葉を目一杯広げることで、冬場の貴重な日差しを無駄なく浴びることができますね。可愛く見せるために葉を広げているわけではないんですよ。
このタネツケバナの仲間は最初に少し触れましたが面白い種の飛ばし方をします。種の姿を見てみましょう。
白いものがお花で、ウインナーのようなものが種を含んだ実ですね。この実は乾燥してくると、一気に破裂するんです。
例えば人が乾燥しているときにこの実に触れるとパチン!っと弾けます。そしてそれを見越したかのように種にはべとつく物質が付いているので、人の足や今日の記事の最初の隙間のような所にも入り込むことがあるのです。
このような種飛ばしの性質があるので、一つ植物を見つけると辺りにはいくつものタネツケバナが見つかることが多いです。
嬉しいことに葉でも簡単にわかる植物なので、ぜひ探してみてください。