ふれあい広場のオオムラサキ保護区を見ていたのですが、中にサンショウのような植物が生えているのに気が付きました。
冬になって葉が落ちる時期になったもののその植物は葉を落とさずにいたため、改めてじっくり見るとフユザンショウだということが分かりました。
あまり見る機会のない植物だと思うので紹介していこうと思います。
植物自体がまだまだ小さいので、いまいち違いが分かりにくいかもしれません。
フユザンショウは冬に葉を落とさない特徴があります。今の季節にサンショウであれば葉を落としているため、区別するのは簡単です。トゲの雰囲気はお互いサンショウの名を持つ者同士なのでかなり似ていますが、ある点で分かりやすいです。まずは冬芽とともにトゲを見てみましょう。
こちらはフユザンショウの冬芽です。非常にかわいらしい顔をした葉痕(水や栄養が通る管の跡)とその上にポツリと芽があります。なんだか左右に飛び出たトゲが手のように見えて可愛く見えてきますね。
一方サンショウの方も見てみます。
フユザンショウと比べると顔の面積が小さいといった印象ですが、それ以外はやはり雰囲気も似ています。
決定的な違いはやはり冬葉であっても葉があるという点ともう1つ。
実はフユザンショウにはサンショウには無かったトゲが見られます。葉の付け根の部分に一本鋭い針が出ているのです。これはサンショウにも見られません。なのでこの2点で見比べてみることをお勧めします。 あとは細かいものの葉の繋がっている部分がヘラのようになっていることも分かりやすいですね。
意外と見かける機会のない種類なので、比べるタイミングもないかもしれませんね。似た種類の植物は些細な点が違うことも多いので、こんな種類があるんだと思っていただけると嬉しいです。
しかしまあ、フユザンショウの冬芽は可愛いですね~! このままぬいぐるみとかにできそうです。