どこでも見られる蝶の代表格としてシジミチョウはほとんどの方が知っていることと思います。私も身近な蝶として知っていたのですが調べてみるとなかなかに面白かったので皆様にもその面白さを伝えてみようかと思います。
ところで、身近なシジミチョウと言えばどんな姿を思い浮かべますか?
恐らくほとんどの方がこの子の姿を思い浮かべたと思います。この蝶はヤマトシジミと言う蝶で、街中でも比較的普通に見られる種類です。真っ白な体に黒いゴマのような点が特徴的ですよね。この模様の配列を気にしたことがあるでしょうか?実は白地に黒い点が入るという点ではこの模様の配列だけでヤマトシジミ、ルリシジミ、シルビアシジミと言う3種類がいます。
ヤマトシジミの模様を見てみましょう。よく見ると左上の点から半円を描くような模様が綺麗につながっています。?マークの上のフックの所を横に伸ばしたような形ですね。この綺麗な模様がヤマトシジミの特徴です。もう1つは目を見てみましょう。何色をしていますか?
灰色をしていますね! これがルリシジミの場合真っ黒い目をしています。ルリシジミを捕まえられていないので写真はありません。
このヤマトシジミがなぜ街中であれだけ普通に見られるのか皆様は疑問に思ったことがありませんか? それは食草と深いつながりがあります。
ヤマトシジミはなんとカタバミを食べるのです!
カタバミと言えば3枚の葉をつけ、酸味が特徴の葉でしたね。なのでもしもシジミチョウがこのカタバミに止まっていればヤマトシジミの可能性が高いです。食草から見られる環境を考えてみればこの草は市街地のコンクリートの隙間でも生えることができますので、どこでも見ることができるというわけですね。少し面白い視点だと思いませんか?
さらにシジミチョウの魅力と言えば色は欠かせません!もちろん種類に寄るのですが羽の表側の模様がとても綺麗なのです。虫好きの人の中にはシジミチョウ類を特に好んで集める人もいますからね。
と、意気込んで表側を撮ってみたものの、やはりカメラではこのラメのような美しい光沢はしっかり映りませんでした。実物ははっきりと青白い光沢があり、太陽に当たるとキラキラと輝いています。しかも個体によって輝きが違うので色の濃いもの、薄いものと捕まえる楽しみがあります。
どうやらかなり奥深い世界のようですね...
私もただいまとてもはまっている秋の蝶々採りの魅力を皆様にもぜひ感じて欲しいので、しばらく土日の自然観察ガイドのテーマとして秋の蝶々採りを入れようかなと思います。興味のある方はぜひ一緒に蝶を採って色の違い、模様の違いを楽しみましょう!