今日は夏に見られる面白い雑草を紹介したいと思います。夏の草地や荒れ地などではエノキグサと呼ばれる面白い植物が見られます。皆様も恐らく見かけたことがあるはずです。
このどこにでもありそうな外見は見分けるのに苦労しそうですよね。しかし夏ならばとある部分を見ることで簡単に見分けることができます。怪しい草を見かけたら上からではなく横から覗いてみましょう。
そうするとこのような不思議なものを見つけることができるはずです。
大きな葉の裏側には蕾のような丸いものとそれを包むかのように大きな葉のようなものがくっついています。実はエノキグサはこの部分が花であり、赤色のきりたんぽのようなかわいい花をつけます。お皿のような葉っぱは花単体(花1つ1つ)ではなく花全体を守っているため苞(ほう)と呼ばれます。ガクとホウ、そして花弁の違いは難しい所ですよね。
しかしながらなかなか面白い形の花をしています。皆様の知っている花の種類でこのような変な形の花があるでしょうか?こう他に変わりが利かない形と言いますか
例えばこんな植物ですとか
こちらはナツトウダイで三日月型の蜜を出す部分が特徴的です。
コニシキソウの記事で出たこのトウダイグサも変な形のお花でしたね。
独特な花の形をもつ種類が多いのがこのトウダイグサ科なのです。エノキグサの場合は彼らとは花の形が違うのでぱっと見はトウダイグサ科に見えないかもしれませんね!
身近に生えるトウダイグサの仲間ことエノキグサですが、名前の由来がとても面白いです。植物は見た目などの情報から名付けられることが結構多いのですがこの植物はエノキと言う樹木に由来します。エノキの葉の形が浮かぶ人は少ないと思いますので見比べてみましょう!
2種を比べてみるとどうでしょうか?左がエノキ右がエノキグサです。縁にあるギザギザの感じと葉の形が似ていることに気が付けるでしょうか?
これはもうこの2種類はお友達同士で間違いないですよね! ところがエノキはアサ科でエノキグサはトウダイグサ科です。こんなにそっくりなのに遠い親戚なんですね。逆に名前の似たパターンでも本当にお友達同士のパターンもあります。植物は難しいですね!