苔と言うものはあまりなじみがないように見えて意外と身近に生えているものです。湿り気のある場所やコンクリートの上など、実は私たちが目を向けていないだけでたくさんの苔たちが近くにあるのです。
湿り気を好む印象の強いコケですが、中には日当たりのいい環境を好むものがいます。それが今日紹介するスナゴケと言う苔です。
スナゴケは星を散りばめたかのような形がとてもかわいらしい種類で、胞子を飛ばす性質上1つ見つけると無数の苔を見つけることができます。直射日光が当たるような場所でも見られることと、独特の形から比較的種類が分かりやすいかと思われます。つまり最近苔に興味を持った私のような人にはぴったりの苔です。
先ほどの写真では形がなんとなくわかっても詳細は分かりませんね。拡大してみてみましょう。
苔単体で見てもものすごく美しい造形をしているのが分かりますね。透き通るような黄緑色がとても綺麗です。スナゴケらしさである星形の雰囲気が伝わるのではないでしょうか?
苔の仲間は多くが緑色でべたりと張り付いた姿をしているため、上から見ただけではその違いが分かりません。グイっと近づいて初めてその魅力が分かるものだと最近学びました。
実はコケの仲間は常にこうして開いた状態でいるわけではありません。今年の1月のように長い乾燥が続くと別の形になっていきます。
驚くほど姿が変わっていますね。こうして水分がない時にはお休みをする状態になることで、枯れないような対策をとるのです。冬場では色々な所で彼らが丸まったような姿をしていたり、白っぽく色が変わっていたりします。そんな時は水をかけてみましょう。すると、乾燥したスポンジに水を垂らしたかのように一瞬で水を吸収し膨らみます。
私も吸収して戻ることは知っていたのですが、乾燥わかめのように時間をかけて戻るかと思っていたので一瞬にして戻る姿に驚いてしまいました。
これはなかなか面白いのでお勧めです。